TOTO、米国市場で新洗浄方式便器「オーロラ」を披露 ウォシュレット人気を追い風に攻勢へ
TOTO、米国で新便器「オーロラ」発表 ウォシュレット人気で攻勢

TOTO、米国市場で新洗浄方式便器「オーロラ」を披露 ウォシュレット人気を追い風に攻勢へ

TOTOは2026年2月12日、来週開幕する北米最大の住宅設備展示会「KBIS 2026」に、新たな洗浄方式を採用した米国向け便器「オーロラ」を出品すると発表しました。日本では未発売のカラーも新商品として披露し、米国市場でのシェア向上を目指す攻勢に出ます。

新洗浄方式で洗浄能力を向上

新商品「オーロラ」は、便器内に二つの水路を設け、汚物の排出用と便器表面の洗浄用で使い分ける革新的な洗浄方式を採用しています。水圧でタイミングを制御することで、洗浄能力を大幅に向上させたとされています。この技術は、米国市場での競争力を高めるための重要な要素です。

ウォシュレット一体型便器に新カラーも

さらに、ウォシュレット一体型便器の新商品として、日本では未発売の「マットブラック」と「マットホワイト」の2色を展示します。これに加え、開発中の省電力型ウォシュレットを世界で初めて披露し、持続可能性への取り組みもアピールします。

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米国市場での苦戦とウォシュレットの躍進

TOTOは1989年に米国に進出しましたが、便器市場では現地メーカーのコーラーやアメリカンスタンダード(現LIXILグループ)などの牙城を崩せず、長く市場開拓に苦しんできました。便器の市場占有率は公表されていませんが、欧米メーカーには後れを取っている状況です。

一方、ウォシュレット(温水洗浄便座)は便器に先んじて販売が急増しています。コロナ禍のトイレットペーパー不足の影響で2020年には前年の1.8倍に販売台数が急増し、その後も訪日客の増加による認知度向上で年20%前後の伸びが続いています。この人気を追い風に、TOTOは米国市場での存在感を高めようとしています。

供給体制の強化と今後の戦略

田村信也社長は、「絶好調のウォシュレットを牽引役に、便器の販売拡大につなげる」と述べており、新商品の発売に合わせて供給体制も整えました。300億円超を投じて生産能力を1.5倍に増強した米国内の衛生陶器工場が2025年11月に稼働を開始し、メキシコの工場なども合わせた北米での供給能力が年100万基に拡大しました。これにより、需要増に迅速に対応できる体制を構築しています。

TOTOは米国市場を成長事業として投資を集中させており、米国向け商品の開発や、全米でのショールームやアフターサービス網の拡大なども進めています。今回の展示会は、こうした取り組みの一環として位置づけられています。

「KBIS 2026」は2月17日に米フロリダ州で始まり、世界から約650社が出展します。TOTOの新商品は、米国市場でのさらなる飛躍を目指す重要なステップとなるでしょう。

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