秋元杏月さんが「おかあさんといっしょ」卒業を語る 7年間の軌跡と感謝の思い
NHK・Eテレの長寿番組「おかあさんといっしょ」に、2019年から「初代体操のお姉さん」として出演し、今年3月28日に番組を卒業した秋元杏月さん(29)。名古屋市千種区出身の彼女は、7年間にわたり子どもたちと一緒に体を動かし、多くの視聴者に笑顔と元気を届けてきた。そんな「あづきお姉さん」が、番組への思いや現在の心境を語った。
「夢のような時間」 充実の7年間を振り返る
秋元さんは7年間を振り返り、「本当に楽しくて充実した、夢のような時間でした」と語る。番組を離れる寂しさはあるものの、「自分の中で『やり切った』という気持ちもありました」と充実感をにじませた。
子どもたちから教わったことも多かったという。「宇宙について詳しい子、花や生物の知識が豊富な子…。長く生きているはずの私のほうが知らないことばかりでした。人として尊敬できるな、と思っていました」と、子どもたちから学びを得た日々を回想する。
接し方のこだわり ありのままの楽しさを追求
番組出演中、秋元さんが意識していたのは「自分自身も心から楽しむこと」だった。「楽しませよう」と気を張りすぎるよりも、シンプルにありのままでいたほうが、子どもたちも楽しんでくれることに気付いたという。
大勢の親子が集まるコンサートでは「うまくやれるかな」と不安になり、緊張することも多かったが、「そのたびに『楽しもう』と何度も思い続けていました」と振り返る。
引っ込み思案から「体操のお姉さん」へ 新体操が人生を変えた
幼い頃の秋元さんは「ものすごく引っ込み思案」だったという。家の中では踊ったり歌ったりしていても、外ではなかなかできず、運動も苦手だった。
そんな自分を変えてくれたのは、小学3年で始めた新体操だった。友人がやっていたからという理由でクラブに入ったが、次第に体を動かすことが好きになり、学校の体育の時間でも自信が持てるようになった。人前に出ることにも抵抗がなくなり、「今テレビに出られているのは、新体操があってこそだと思います」と語る。
宝塚歌劇との出会い 舞台への憧れが芸能界への道を開く
芸能関係を志したきっかけは、高校3年の文化祭での宝塚歌劇との出会いだった。クラスで出し物をする際に作品の候補として見て、すっかりはまってしまったという。
「何回も見に行って、何回も涙して…。当時の中日劇場にも『ベルサイユのばら』を見に行って『これが宝塚か』と感じたことを覚えています」と当時を振り返る。客席にいながら「いつか舞台で表現する仕事がしたい」と思うようになり、その思いが現在の活動につながっている。
子どもたちからもらった元気と励まし
「体操のお姉さん」として目指していたのは「元気を届けたい」という思いだった。しかし、振り返ると「私のほうが元気をもらっていたと感じます」と語る。一緒に体を動かしてくれる子どもたちのパワーが自分にも還元されていたという。
「あづきお姉さんの笑顔に助けられています」という視聴者からのメッセージも多いが、「私のほうこそ皆さんに感謝を伝えたいです。そうした励ましをいただき、ここまで頑張ってこられましたから」と感謝の気持ちを述べた。
子どもたちへのメッセージ 運動の楽しさを伝えたい
秋元さんは子どもたちに向けて、「私自身、新体操を始めて運動を好きになり、体操のお姉さんにもなれました。今は体を動かすのが苦手という子も、軽い気持ちで運動に挑戦して『意外と楽しい』『好きかも』と思ってもらえたらうれしいです」と語る。
「子どもって、小さな体に希望と夢が詰まっていますよね。これからも、楽しいことを心にいっぱい詰め込んで、笑顔で過ごしてほしいなと思います」と温かいメッセージを送り、「今後は全国の子どもたちに会いにいきたいです」と今後の抱負も明かした。
7年間にわたり「おかあさんといっしょ」の「体操のお姉さん」として活躍した秋元杏月さん。番組卒業後も、子どもたちとのつながりを大切にしながら新たな道を歩んでいく。



