日本銀行は6月15、16日の金融政策決定会合で、利上げに踏み切るかを判断する。現状の政策金利は欧米と比べて極めて低く、インフレ(物価上昇)を加速させかねない水準だ。「日銀に様子見をする余裕はない」(専門家)ことを、日銀自身も意識している。
中央銀行の役割と政策金利の仕組み
中央銀行は、インフレ圧力が強まれば、政策金利の引き上げ(金融引き締め)を通じて、貸出金利を高める。企業や個人がお金を借りづらくして景気を冷やし、物価の押し下げを狙う。逆に景気の減速局面では、政策金利の引き下げ(金融緩和)で貸出金利を低くしてお金を借りやすくし、物価上昇を伴った景気の浮揚をめざす。
現在の政策金利の水準
では、現在の0.75%程度という政策金利はどういった水準なのか。物価上昇と進む円安を考慮すると、この水準は依然として低すぎるとの見方が強い。専門家の間では、日銀が中立金利(経済に刺激も抑制も与えない金利)を意識し、段階的な利上げを進めるべきだとの声が上がっている。
欧米の中央銀行がすでに利上げサイクルを終えつつある中、日銀の立ち位置は明らかに異なる。日本は長期間にわたる低金利政策から脱却できず、インフレ目標の達成も遅れている。6月の会合では、植田和男総裁がどのような判断を下すのか、市場の注目が集まっている。
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