岐阜県山県市平井にある朝食専門店「ももや」が、月にわずか2回の営業ながら多くの人々を魅了している。昨年7月から営業を開始し、交流サイト(SNS)を通じて瞬く間に話題となった。同市産の食材をふんだんに使用した料理を求めて、市内外から訪れる客が絶えず、行列ができることも珍しくない。
夫婦で営む温かな朝食店
「ももや」は、建築業を営む石井圭司さんと、国内外のレストランで料理人として経験を積み、2022年に山県市に移住したまなみさん夫妻が経営している。まなみさんは市内の小中学校で食育活動も行っており、「夫婦の余裕のある時間に」との思いから、日曜日の午前8時から11時までの限定営業を行っている。
日替わりメニューで地元の味を提供
朝食定食は1100円からで、メニューは日替わり。夫妻が育てた米や飼っている鶏が産んだ卵を使用し、ニンジンのきんぴらやキクイモのみそ漬けなど、多彩なおかずが並ぶ。市内で収穫された新鮮な食材を、まなみさんが優しい味付けで仕上げている。
古民家を改装した店舗
店舗は古民家を改装し、伊自良湖の近くに位置する。「気軽に外食に出かけられる飲食店がない」という夫婦の会話から、かねて朝食店を開きたいと考えていた圭司さんの夢をまなみさんが実現させた。SNSで店を知り、夫婦で訪れた岐阜市の北川直人さんは「周りは自然豊かで、古民家の温かみがある。料理は優しい味で、体に良い感じがした」と笑顔で語った。
地域交流の場としても
5月24日からは、夫妻の知人が店舗でコーヒーの販売を開始。コーヒーを買いに来た近隣住民と「ももや」の客が自然に会話を楽しむ光景も見られ、まなみさんは「地域の人と市外から来た人の交流の場になればうれしい」と話す。
今後の予定
6月は7日と21日に営業し、8月にかけて席数を増やす改装を計画している。圭司さんは「ちょっとした『ぜいたく』として季節の変わり目にふらっと来て、田舎でのんびりしてもらえたら」と来店を心待ちにしている。



