超新星爆発多発の銀河で高温ガス測定成功、名古屋大などが宇宙進化解明へ重要な発見
超新星爆発多発銀河で高温ガス測定成功 名古屋大

新しい星が次々と生まれ、超新星爆発が多発する銀河、いわゆるスターバースト銀河において、高温ガスが猛スピードで広がる様子の測定に、名古屋大学の三石郁之講師(エックス線天文学)を中心とする国際研究グループが成功した。この成果は、従来の予想を上回る運動エネルギーが存在し、一部の物質が銀河の外にまで流出する可能性を示すものである。宇宙がどのように進化しているかの解明につながる重要な発見として、英科学誌「ネイチャー」で発表された。

観測の概要

研究グループは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが開発したエックス線天文衛星「XRISM(クリズム)」を活用し、おおぐま座の頭付近に位置する銀河「M82」を観測した。M82の中心領域では、星々が超新星爆発を起こし、約2000万度の高温ガスが発生している。この高温ガスが放射するエックス線を詳細に観察した結果、秒速約600キロメートルの速度で広がっていることが明らかになった。

予想を超える運動エネルギー

この速度は従来の理論予想を上回るものであり、高温ガスが非常に大きな運動エネルギーを保持していることを示している。このエネルギーにより、ガスの一部が「銀河風」として銀河の外へ流出する可能性があると研究グループは指摘する。宇宙空間には銀河の外にも酸素や鉄などの重い元素が存在するが、これらの元素がどのように銀河の強い重力から脱出するかは、これまで解明されていなかった。

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研究の意義

三石講師は「宇宙の進化を解明する上で重要な発見です。日本主導の国際共同ミッションで成果を出すことができ、大変うれしく思います」とコメントしている。この発見は、銀河内の物質循環や星形成のメカニズムを理解する上で重要な手がかりとなる。

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