iPS血小板、2028年から治験開始へ 京大などが他人の細胞由来で
iPS血小板、28年から治験開始へ 京大など

iPS血小板、2028年から治験開始へ

京都大学iPS細胞研究所の江藤浩之所長らの研究チームは5月15日、他人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した血液成分「血小板」を血液疾患や大量出血の患者に投与し、安全性と有効性を検証する医師主導治験を2028年1月から開始する計画を明らかにした。この治験は京都大学、千葉大学、山梨大学の3施設で実施される予定だ。

通常、血小板は献血で得た血液から製剤されるが、保存期間が短いという課題がある。iPS細胞から血小板のもとになる「巨核球」を作製し、凍結保存することで、安定した生産や緊急時の大量供給が可能になると期待されている。

治験の詳細

横浜市で開催中の日本輸血・細胞治療学会学術総会で、堺田恵美子千葉大学病院診療教授が説明した。現在、対象疾患の選定を進めており、具体的な疾患は今後決定される。

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京都大学は2019年から、本人の細胞から作製したiPS血小板を難病貧血の患者1人に輸血する世界初の臨床研究を実施。安全性は確認されたものの、血小板の増加は見られず、有効性を確認できなかった。その後、研究チームは血小板をより正確に測定する手法や、拒絶反応を起こしにくくする技術の開発を進めてきた。

今後の展望

今回の治験では、他人のiPS細胞由来の血小板を用いることで、より多くの患者に迅速に供給できる可能性がある。成功すれば、献血に依存しない血小板製剤の安定供給が実現し、医療現場に大きな変革をもたらすと期待される。

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