米メタ(旧フェイスブック)は19日、同社の対話型AI(人工知能)「メタAI」を搭載したスマートグラスを日本で21日に発売すると発表した。メガネ型端末はパソコンやスマートフォンが中心だった人間とAIの接点を変える可能性があるが、プライバシー面の懸念も根強い。
製品の概要と価格
発売されるのは、メタが「レイバン」や「オークリー」ブランドを傘下に持つ仏眼鏡大手エシロール・ルックスオティカと共同開発したAIグラス。価格は税込みで7万3700円からとなっている。
このスマートグラスには、小型カメラやスピーカー、マイクなどが搭載されている。ユーザーがメガネをかけた状態で話しかけると、AIの音声回答が聞こえる仕組みだ。また、カメラで撮影した看板やメニューなどの情報をリアルタイムで認識し、AIが翻訳や説明を提供する機能も備える。
プライバシーへの懸念と対策
しかし、常時カメラやマイクが作動する可能性があるため、プライバシー侵害を懸念する声も少なくない。メタはこれに対し、以下の対策を講じていると説明している。
- インジケーターランプ:カメラが作動中は、メガネのフレームに設置されたLEDランプが点灯し、周囲に録画中であることを知らせる。
- プライバシーモード:ユーザーが設定でカメラやマイクを無効にできるモードを搭載。
- データの暗号化:録画データは端末内で暗号化され、クラウドに送信される際も暗号化される。
市場への影響と今後の展望
メタはこのスマートグラスを、AIと人間の新しいインターフェースとして位置づけている。スマートフォンに代わる次世代デバイスとして、AR(拡張現実)技術との連携も視野に入れている。日本市場での販売を皮切りに、アジア全域への展開を計画しているという。
一方で、プライバシー規制の厳しい欧州では、発売時期が未定となっている。メタは各国の規制に合わせた調整が必要としている。



