東京都は、人工知能(AI)を活用した次世代防災システムを2027年度から運用開始する方針を固めた。災害予測や避難誘導の効率化を図り、都民の安全確保を目指す。関係者への取材で16日、明らかになった。
システムの概要
新システムは、気象データや地震計の情報、SNSの投稿などをAIがリアルタイムで分析。災害の発生を高精度で予測し、最適な避難経路を自動で提案する。また、避難所の混雑状況を可視化し、スムーズな誘導を支援する。
導入の背景
東京都は、近年の大規模災害の頻発を受け、防災対策の強化が急務となっていた。特に、高齢化が進む中で、迅速かつ的確な避難誘導が課題となっている。AIの活用により、人手では対応が難しいデータ分析や判断を自動化し、災害対応の高度化を図る。
都は2026年度までにシステムの開発を完了し、2027年度からの本格運用を予定。初期費用として約50億円を見込む。また、システムの運用には都の防災担当職員約100人が携わる予定だ。
期待される効果
- 災害予測の精度向上により、避難開始のタイミングを最適化
- 避難誘導の効率化で、避難所の混雑緩和や二次災害の防止
- SNS情報の分析により、被災状況の迅速な把握が可能
今後の課題
一方で、個人情報の取り扱いやシステムの安定性など、解決すべき課題も多い。都は、プライバシー保護のためのガイドラインを策定し、システムの信頼性向上に努める方針だ。
都の担当者は「AI防災システムは、都民の命を守るための重要なツール。2027年度の運用開始に向けて、万全の体制を整えたい」とコメントしている。



