「幻の右」で世界防衛5度、俳優としても活躍したガッツ石松さん死去 76歳
ガッツ石松さん死去 76歳 「幻の右」で世界防衛5度

プロボクシングの元ライト級世界チャンピオンで、俳優としても広く知られたガッツ石松さん(本名・鈴木有二)が、2日に肺炎のため都内の病院で死去した。76歳だった。葬儀は近親者のみで密かに執り行われ、お別れの会などの日程は未定となっている。

「幻の右」で世界の頂点へ

ガッツ石松さんは栃木県出身。中学卒業後に上京し、1966年にヨネクラジムへ入門。同年にプロデビューを果たした。その後、1974年に3度目の世界挑戦でメキシコのロドルフォ・ゴンザレスをKOで破り、世界ボクシング評議会(WBC)ライト級王座を獲得。その際、両手を高く挙げて喜びを表現した「ガッツポーズ」は、彼の代名詞となった。

彼のトレードマークは「幻の右」と称された強烈な右フック。この一撃を武器に、連続5度の世界防衛を成功させ、リング上で圧倒的な存在感を示した。リングネームの「石松」は、講談などで知られる「森の石松」に由来し、河童と三度笠の姿で入場するパフォーマンスがファンの心をつかんだ。通算戦績は31勝(17KO)14敗6分け。

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引退後の多彩な活躍

現役引退後は俳優に転身し、NHK連続テレビ小説「おしん」や、名作ドラマ「北の国から」などに出演。そのユニークなキャラクターはバラエティー番組でも大いに発揮され、「OK牧場」などのギャグを生み出し、幅広い世代から愛された。

また、ボクシング界との関わりも継続。テレビ解説者として試合を盛り上げたほか、日本の歴代世界王者による「世界チャンピオン会」の初代会長を務め、後進の育成やボクシングの発展に尽力した。その明るい人柄とガッツあふれる生き様は、多くの人々に感動と笑いを届けた。

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