刃物の付いた棒に炎をまとわせて踊るファイヤーナイフダンスの世界大会で、岐阜市出身のケンシ・ジョーデン(本名・上田拳嗣)さん(33)が3位に輝きました。磨き上げられた戦士のような激しいパフォーマンスで、会場を魅了しました。ケンシさんは「自分の中で最高の演技ができて、結果も伴った」と喜びを語っています。
ファイヤーナイフダンスとは
ファイヤーナイフダンスは、南太平洋の島国・サモア発祥の伝統的な戦士の舞踊です。「ナイフ」と呼ばれる棒の両端に火を付けて、高速で回転させたり、投げたりしながら舞います。その勇壮な姿は、観る者に強い印象を与えます。
世界大会での戦い
ケンシさんは5月にハワイのポリネシア・カルチャー・センターで開催された世界大会に出場しました。本場サモアをはじめ、米国、オーストラリアなどから集まったトップレベルの演者たちと競い合いました。
大会では、棒を操るスピードや投げる高さ、衣装など複数の観点から評価されます。ケンシさんの持ち味は、戦士のように戦う姿です。「演技というより、本当に戦っている意識」と自身のパフォーマンスを語ります。穏やかな人柄がステージ上では勇ましく変貌し、「頭で考えることなく身体が自然に動き出す」と話します。
努力の結晶
世界大会への挑戦は、初めて挑んだ2017年以来、3回とも予選敗退でした。「(これまで)結果が出ていなかった。今大会が最後という思いだった」と振り返ります。母・裕子さん(60)も会場で見守る中、「暴れる」ように躍動し、こだわってきた「戦士の姿」を存分に披露しました。
ファイヤーナイフダンスとの出会いは約10年前。語学留学先のフィジーで見たパフォーマンスに心を奪われ、帰国後に独学で始めました。「だんだんとできるようになることが楽しかった」とひた向きに練習に取り組んできました。
次なる目標
積み重ねた努力が花開いた今大会。ケンシさんは「最高峰の大会で3位は信じられない」と笑顔を見せます。挑戦が「最後」という言葉はこれで撤回。世界3位の自信を糧に、「次は世界チャンピオンを目指したい」と力を込めました。



