「かっこいいおじさん」の本質に迫る シトウレイの2026年ストリートスタイル研究
ストリートスタイルフォトグラファーとして知られるシトウレイ氏が、2026年春の注目テーマとして「かっこいいおじさん」の定義と実態について独自の研究成果を発表しました。長期間にわたるフィールドワークを通じて、現代のおじさん像に新たな光を当てています。
二つのタイプに分かれるおじさん像
シトウレイ氏によれば、現代の「おじさん」は大きく二つのタイプに分類できるといいます。一つ目は「お兄さんおじさん」、二つ目は「100%ピュアおじさん」です。この分類は、同氏が最近のストリートスナップ撮影を「かっこいいおじさん」に限定したことで浮かび上がってきた事実だそうです。
「お兄さんおじさん」とは、周囲から「お兄さん」と呼ばれることを好み、若々しい印象を保とうとするタイプ。誰もがお兄さんと呼ばれたいと思うのは自然な感情ですが、問題は「若さの目減りに気付かない」ことにあるとシトウレイ氏は指摘します。心理的ハードルが高くなり、若かった時代の髪形やファッションスタイルから抜け出せなくなる傾向があるそうです。とはいえ、そのたゆまぬ努力自体は尊敬に値すると評価しています。
「100%ピュアおじさん」は、全体の約2割程度しかいない貴重な存在。このタイプは「お兄さんを卒業する」覚悟を決め、若さ以外の価値で自分を肯定できる何かを手にしています。自分の体形や雰囲気に合った洋服や髪形を選び、年齢に相応しいファッションへと更新している点が特徴です。
自己肯定感と大人の余裕が鍵
シトウレイ氏が特に注目するのは、「100%ピュアおじさん」が持つ自己肯定感です。「こんな自分も悪くない」という確固たる自己認識があり、それは「大人の余裕」とも言い換えられると解説します。この自己肯定感こそが、年齢を重ねてもかっこよくいられる秘訣だと強調しています。
さらに、同氏は「かっこいいおじさん」に共通する三種の神器を提示しました。
- 顔:生きざまが顔に現れているかどうか
- 体:服が似合う体であるかどうか(シトウレイ氏の職業病として、服ありきで人を見る傾向があると謙遜)
- センス:常に更新され続けるファッション感覚
ファッションは常に更新され続けるもの
特に重要なのが三つ目の「センス」です。シトウレイ氏は「センスに完成形はなく、常に更新ありき」と断言します。ファッションは移ろいゆくものであり、現在の自分の価値観に固執せず、新しいものを取り入れるチャレンジ精神があるかどうかが「かっこよさ」につながると説明しています。
理想的なのは、ピュアおじさんの要素を保ちつつ、現在のトレンドのシルエットやテイストも取り入れ、自分なりの雰囲気を生かしたファッションを実践すること。つまり、自分に似合うものを知りながら、さらにアップデートしようとする姿勢が求められるのです。
シトウレイ氏は最後に、「若さという武器を手放し、人間性という新しい武器で人生を生きる姿」こそが真のかっこよさだと締めくくりました。かっこよく年を重ねることの深遠さを感じさせる内容となっています。
シトウ・レイ:石川県生まれ。早稲田大学卒業後、雑誌で活動を開始。現在は日本を代表するストリートスタイルフォトグラファーとしてメディアで幅広く活躍するほか、YouTubeで最新のファッション事情をリポートしている。



