藤井聡太棋王が増田康宏八段を下し、棋王戦五番勝負は最終局へ
2026年3月15日、栃木県日光市で行われた第51期棋王戦五番勝負第4局において、藤井聡太棋王(23)が増田康宏八段(28)に勝利した。これによりシリーズは2勝2敗のタイとなり、決着は最終第5局へと持ち越されることとなった。
カド番を守った藤井棋王、増田八段の初タイトル奪取はならず
この一戦は、藤井棋王にとって4連覇をかけるとともに、敗れれば自身3度目の失冠となり五冠に後退する重要な対局であった。一方、増田八段にとっては勝てば自身初のタイトル獲得となる大一番だった。戦型は相懸かりに進み、研究量が問われる定跡形の戦いとなった。
藤井棋王は後手ながらも巧みな駆け引きで相手に主導権を与えず、形勢に大きな差がつかないまま一進一退の攻防が続いた。終盤に入り、藤井棋王が細かい手筋を繰り出して競り勝ち、シリーズをタイに戻すことに成功した。
多忙なタイトル戦日程が続く藤井棋王の正念場
棋王戦の最終第5局は今月29日に鳥取市で行われる予定だ。藤井棋王は現在、永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受けている王将戦七番勝負でも2勝3敗と王手を掛けられており、今月18日と19日には第6局が控えている。
3月を終えた時点での藤井棋王のタイトル数は、棋王戦と王将戦の結果次第で、現在の六冠を維持するか、五冠または四冠に後退するかのいずれかとなる。まさに正念場の年度末が続く状況だ。
増田八段は今回の敗戦で初タイトル奪取のチャンスを逃したが、挑戦者としての手応えを感じさせる内容であった。今後の活躍が期待される。



