ドリカム、9年ぶりオリジナルアルバム「THE BLACK ○ ALBUM」をリリース 「CDファースト」で音楽作品性にこだわり
ドリカム9年ぶりアルバム「CDファースト」で作品性にこだわり

ドリカム、9年ぶりのオリジナルアルバムで「CDファースト」を宣言

人気バンド「DREAMS COME TRUE(ドリカム)」が、9年ぶりとなるオリジナルアルバム「THE BLACK ○ ALBUM」(ユニバーサル)をリリースした。今回のアルバムは、「ひとつなぎの音楽作品」をキーワードに、作品性に徹底的にこだわった一枚となっている。

アルバム制作の背景とコンセプト

アルバムには、2018年以降の曲を含む多彩な14曲を収録。リーダーの中村正人は、制作のきっかけについて「ボーカルの吉田美和が『今まで出した曲は家に帰したい』と言ったからです。家とはアルバムのことです」と説明する。

タイトルにある「○」はブラックホールをイメージしており、「これだけいろんな曲をアルバムにまとめることは、ブラックホールみたいなもの」と語る。中村は「今回のアルバムは9年間の軌跡なんです」と強調し、この作品がバンドの歩みを象徴していることを明かした。

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「CDファースト」に込められた思い

ドリカムは「デビュー時から、アルバムで聴いてもらおうというバンド」という自負を持つが、中村は「今はプレイリストの時代。アルバムの意義を理解してもらうのはなかなか難しい」と危機感を抱いている。

「この9年はものすごく大きな年月でした。配信が主体になり、エンターテインメントの出口も受け取り方も完全に変わった」と指摘する中村は、あえて「CDファースト チャレンジ」という言葉を掲げた。

「CDに戻るというより、一つの音楽作品を収める最適な媒体として『CDというものがありますよ』という新しい提案です。我々の思いが詰まっています」と語り、「ひとつなぎ」というコンセプトは人気マンガ「ONE PIECE」から着想を得たことを明かした。

曲のアレンジと制作秘話

アルバムには、シングルでリリースした曲にも「―TBA Version―」として新たなアレンジを加えている。曲の前後に歓声を入れたり、サックスの音を挟んだりして、ライブらしさを感じられる仕掛けを施した。

劇場版アニメ「Gのレコンギスタ」のテーマ曲「G」には、イントロに劇中のセリフを追加。中村は「富野由悠季監督に相談して、監督自らセリフを選んでくれた。曲にピッタリはまったんです」と制作経緯を語った。

また、NHKの情報番組「首都圏ネットワーク」のテーマ曲となった新曲「東京 magic hour」は、番組側との話し合いから書き下ろされた。「東京を象徴するような曲になればいい。こういう創作の種、出会いをいただけることは本当にありがたい」と感謝の言葉を述べている。

アルバムツアーと今後の展望

今月からはアルバムツアーも始まっており、中村は「CDを買って良かった、ライブ楽しかったと思われるだけの質とエンターテインメントを持たせないと」と意気込む。音楽だけでなく、様々な仕掛けにも思考を巡らせている。

デビューから37年となるドリカムだが、中村は「吉田とは『50周年までは頑張ろうか』という話はしている。僕は個人的には、とにかく今日を生きようと。吉田と一緒にやってて、予定通りのことなんてそんなにないですから」と笑い飛ばした。

今回のアルバムは、デジタル時代にあえて物理メディアにこだわり、音楽作品としての完成度を追求した意欲作となっている。9年の歳月を経て、ドリカムが新たな挑戦を続ける姿勢が感じられる内容だ。

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