第30回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)の受賞作が決定しました。マンガ大賞には児島青さんの「本なら売るほど」(KADOKAWA)が選ばれました。新生賞は「怪獣を解剖する」(KADOKAWA)のサイトウマドさん、短編賞はかわじろうさんの「あたらしいともだち かわじろう短編集」(マガジンハウス)、特別賞は「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」(白泉社)の武田一義さんが受賞しました。
マンガ大賞「本なら売るほど」
児島青さんの「本なら売るほど」は、街の小さな古本屋「十月堂」を舞台に、店主の人柄と魅力的な品揃えに惹かれて訪れる様々な客のエピソードを描いた短編連作シリーズです。背伸びしたい高校生、不要な本を処分に来る男性、亡き夫の蔵書を売りに来た女性など、本を愛し、本に人生を変えられた人々に贈る珠玉の作品です。
新生賞「怪獣を解剖する」
サイトウマドさんの「怪獣を解剖する」は、怪獣学者の本多昭が首都圏に大災害をもたらした超巨大怪獣“トウキョウ”の解剖調査に挑む物語。死骸から発生する二次怪獣や群発する地震など、未知の脅威に恐怖を超えた好奇心で立ち向かう姿を描きます。
短編賞「あたらしいともだち かわじろう短編集」
かわじろうさんの「あたらしいともだち」は、10人の主人公それぞれの人生の特別な瞬間を温かな視点で描いた作品集。憂鬱だった学校生活、愛妻を亡くした後の孤独、会社と家の往復の日常が、まるで雨上がりの空のように輝き出す瞬間を捉えています。
特別賞「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」
武田一義さんの「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」は、太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台に、漫画家志望の兵士・田丸の視点から描かれる戦争の狂気と人間の生き様。美しい楽園が日米5万人の兵士が殺し合う戦場と化す中で、彼らが何のために戦い、何を思って生きたのかを問いかけます。
贈呈式のご案内
贈呈式は6月11日、東京・有楽町朝日ホールで開催されます。読者350人を無料招待する企画もあり、応募は専用サイトから5月15日まで受け付けています。



