スタートエンターテイメント、チケット高額転売で転売サイトと個人を提訴
音楽ライブチケットの高額転売問題をめぐり、人気アイドルグループ「Snow Man」が所属するSTARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)のライブ主催会社(東京都)が、転売サイト大手「チケット流通センター」の運営会社と、高額転売を繰り返したとされる東京都内の男性1人を相手取り、東京地方裁判所に訴訟を起こした。スタート社が2026年3月12日に明らかにした。
転売サイトの責任を問う国内初の訴訟
提訴は今月2日付。チケット不正転売禁止法は、チケットを主催者の同意なく定価を上回る額で転売することを禁じているが、今回の訴訟では、こうした行為を仲介する転売サイトの責任を直接問うとともに、転売を繰り返した男性に損害賠償を求めるという。代理人弁護士によれば、いずれも国内では初めてのケースとなる。
訴状の内容によると、チケット流通センターの運営会社は、Snow Manの2024年と2025年のライブチケット計15枚について、正規価格(約1万円)の4倍から12倍での転売を仲介。売り手と買い手から不当に手数料計約15万円を得たとされる。ライブの運営会社は、この約15万円の返還を求めている。
サイト側の対応と訴訟の背景
スタート社はこれまで、出品されたチケットの削除などを転売サイト側に求めてきたが、サイト側は応じていないという。代理人弁護士は「転売サイトの責任を問わなければ、不正転売は根絶できない」と考え、訴訟に踏み切ったと説明している。
朝日新聞はチケット流通センターの運営会社に取材を申し込んだが、期限までに回答は得られなかった。
都内の男性への損害賠償請求
一方、都内の男性1人については、2023年5月以降に少なくとも31件のライブチケットを不正転売したうえ、会場内でもチケットの高額転売を繰り返したとして、約2320万円の損害賠償を求めている。この男性の行為は、チケット市場に大きな混乱をもたらし、ファンへの悪影響が懸念されていた。
今回の訴訟は、チケット不正転売禁止法が施行された後も続く高額転売問題に対し、主催者側が法的措置で強く対抗する姿勢を示したものだ。業界関係者からは、転売サイトの責任追及が今後の規制強化につながる可能性があるとの見方も出ている。



