エプスタイン文書記載の伊藤穣一氏 小野田科技相「聞き取りを検討中」と表明
2026年3月3日、小野田紀美・科学技術担当相は閣議後の記者会見において、米司法省が公開した故ジェフリー・エプスタイン氏の文書に関係性が指摘されている伊藤穣一・千葉工業大学長について、「文書の調査と聞き取りについて現在、事務方に検討させている」と述べました。この発言は、政府がテクノロジー企業育成を目指す「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」に関わる内閣府の委員会「ステアリング・コミッティ」で、伊藤氏が有識者委員を務めていることに関連して行われたものです。
伊藤氏の関与と政府の対応
伊藤穣一氏は昨年7月から内閣府の委員会に参加しており、その委嘱期限は3月末に設定されています。小野田大臣は会見で、伊藤氏の委嘱を見直すかどうかについて質問され、「ご指摘の米政府の文書の調査、聞き取りについては現在、事務方に検討させているところだ」と回答しました。これにより、政府が伊藤氏の立場について慎重な検討を進めていることが明らかになりました。
エプスタイン文書の内容と影響
ジェフリー・エプスタイン氏は、未成年女性の性的人身売買事件で起訴され、勾留中の2019年に自殺した米国の資産家です。昨年12月以降、米司法省は300万ページを超える関係文書を公開しており、その中で伊藤氏の通称と同じ「Joi Ito」という名前が8,000点以上の文書に記載されていることが確認されています。この事実は、国際的なスキャンダルとして注目を集めており、日本政府の対応にも影響を与えています。
伊藤氏が学長を務める千葉工業大学は、これまでに「問題なし」との見解を示していますが、政府側は文書の詳細な調査を進める方針です。小野田大臣の発言は、こうした状況下で、伊藤氏の委員会での役割について透明性を確保しようとする姿勢を反映しています。
今後の展開と注目点
今後の焦点は、事務方による調査と聞き取りの結果にあります。伊藤氏の委嘱期限が3月末であることから、政府は以下の点を検討すると見られます:
- エプスタイン文書に記載された内容の真偽と詳細
- 伊藤氏の委員会での活動に対する影響評価
- 国際的な信用維持のための適切な対応策
この問題は、単なる個人のスキャンダルを超え、政府の委員会構成員の適格性や、国際協力における信頼性にも関わる重要な課題として浮上しています。小野田科技相の今後の対応や、調査結果の公表が注目されるでしょう。



