児童文学作家の山中恒さんが老衰で死去 94歳
戦時中の体験を生かした「ボクラ少国民」シリーズなどで知られる児童文学作家の山中恒(やまなか・ひさし)さんが、3月13日午後9時40分に老衰のため亡くなりました。94歳でした。北海道ご出身で、葬儀は近親者のみで執り行われたとのことです。
百貨店勤務から創作活動へ
山中さんは百貨店での勤務を経て、本格的な創作活動に取り組み始めました。その後、子ども向けの作品を次々と発表し、児童文学の分野で確固たる地位を築いていきます。特に、自身が収集した戦時資料と国民学校時代の体験を活かして執筆した「ボクラ少国民」シリーズは、戦争の記憶を後世に伝える重要な作品として高い評価を得ています。
テレビドラマや映画の原作者としても活躍
山中さんの作品は、書籍としてだけでなく、映像化されることでさらに広く親しまれました。人気テレビドラマシリーズ「あばれはっちゃく」の原作者として知られるほか、大林宣彦監督による映画「転校生」の原作も手がけています。これらの作品は、世代を超えて愛され続けており、山中さんの文学的功績の大きさを物語っています。
山中恒さんのご逝去は、児童文学界にとって大きな損失です。その温かみのある筆致と、戦争の悲惨さを子どもたちに伝えようとする真摯な姿勢は、多くの読者に深い感銘を与えてきました。これまでに発表された数々の作品は、今後も読み継がれていくことでしょう。



