京アニ八田英明社長が76歳で死去 放火事件後の復興に尽力
京都アニメーション(本社・京都府宇治市)の社長を長年にわたり務めた八田英明(はった・ひであき)氏が、2026年2月16日に病気のため76歳で死去したことが明らかになった。葬儀は既に家族によって執り行われている。同社の代理人弁護士がこの事実を公表した。
設立時から社長を務め世界的な人気作品を生み出す
八田氏は福井市の出身であり、京アニが設立された1985年から一貫して社長の職に就いていた。そのリーダーシップの下、同社は「涼宮ハルヒの憂鬱」をはじめとする数多くのアニメ作品を世に送り出し、国内外で絶大な人気を獲得してきた。アニメ業界において確固たる地位を築き上げた功績は計り知れない。
2019年の放火殺人事件後も復興の先頭に立つ
2019年7月に発生した第1スタジオ(京都市伏見区)への放火殺人事件では、36名の尊い命が奪われ、32名が重軽傷を負うという未曽有の惨事となった。八田氏は社長としてこの事件への対応に全力を尽くし、毎年7月18日に開催される追悼式にも欠かさず出席し続けた。事件による大きな打撃を受けながらも、新たな採用を積極的に行い、アニメ制作を継続する道筋を示したのである。
後任には長男の真一郎氏が就任 会社は故人の思いを継承
後任の社長には、役員を務めていた長男の真一郎氏が2026年2月24日付で就任した。京アニは公式コメントを発表し、「設立から四十余年にわたり『よってたかって作る』を合言葉に、真摯なアニメーション制作を軸とした人を大切にしたエンターテインメント企業を志し、社長の任を果たしてまいりました」と八田氏の功績を称えた。さらに、「社員一同、故人の思いを受け継ぎ、これからも世界中の皆さまに楽しんでいただける作品をよってたかって作ってまいります」と今後の決意を表明している。
八田氏の死去は、アニメ業界のみならず、多くのファンや関係者に深い悲しみをもたらしている。彼の遺志は、京アニの今後の活動において確実に受け継がれていくことであろう。



