エッセイスト湯川豊さん死去、87歳…読売文学賞受賞の名文家
エッセイスト湯川豊さん死去、87歳…読売文学賞受賞

読売文学賞を受賞したエッセイストで編集者の湯川豊(ゆかわ・ゆたか)さんが5月30日、低酸素脳症のため東京都内の病院で死去した。87歳だった。告別式は近親者のみで執り行われた。喪主は妻の有紀子さんが務めた。

経歴と業績

湯川さんは慶応義塾大学文学部を卒業後、文芸春秋に入社。同社の文芸誌「文学界」の編集長を務め、後に取締役に就任した。在職中は須賀敦子や丸谷才一など、多くの著名作家と深く関わり、編集者として文学界に貢献した。また、東海大学の教授も歴任し、後進の育成にも尽力した。

エッセイストとしての活動

湯川さんは名文家としても高く評価され、自然の息吹を感じさせるエッセーを数多く執筆した。代表作には「イワナの夏」「夜明けの森、夕暮れの谷」などがあり、繊細な観察眼と豊かな表現力で読者を魅了した。自然と人間の関わりをテーマにした作品は、多くの人々に愛された。

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受賞歴

2010年には、評論・伝記部門で「須賀敦子を読む」により読売文学賞を受賞。これは湯川さんの文筆家としての地位を確固たるものにした。同書は、須賀敦子の文学と人生を深く掘り下げた内容で、高い評価を得た。

湯川さんの死去は、日本の文学界にとって大きな損失である。その功績をたたえ、多くの関係者から追悼の声が寄せられている。

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