トヨタ生産方式の伝道師、清水哲太元副社長が逝去 88歳、哲師塾で若手経営者育成
清水哲太元トヨタ副社長死去、88歳 トヨタ生産方式伝える (13.04.2026)

トヨタ生産方式の伝道師、清水哲太元副社長が逝去 88歳

トヨタ自動車元副社長であり、トヨタホーム元会長などを歴任した清水哲太(しみず・のりたか)氏が、3月1日に死去したことが明らかになった。享年88歳。葬儀は既に近親者のみで執り行われており、問い合わせ先はトヨタホームのコールセンター(0800・500・2448)とされている。

購買部門で原価低減に尽力、トヨタホーム再生も主導

愛知県出身の清水氏は、1961年にトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)に入社。主に部品調達を中心とする購買部門を担当し、取引先の部品メーカーに直接足を運び、共同での原価低減活動に積極的に取り組んだ。その実践的なアプローチは、トヨタ生産方式の根幹を支える重要な役割を果たした。

さらに、2003年から2007年にかけてはトヨタホームの会長を務め、コスト改革を推進。同社の赤字体質からの脱却に尽力し、経営基盤の強化に大きく貢献した。これらの経験は、後の教育活動にも活かされることとなる。

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哲師塾で次世代育成、101社が参加する哲師会を設立

2011年からは、「哲師(てっし)塾」を主宰。地元愛知県を中心に、幅広い業種から集まった若手経営者や社員に対し、トヨタ生産方式の理念と実践方法を伝える活動に力を注いだ。この塾を支える「哲師会」には、現在101社の企業が参加しており、地域経済の発展に寄与するプラットフォームとして定着している。

清水氏の活動は、単なる知識の伝達に留まらず、現場主義と改善精神を次世代に継承することを目的としていた。多くの関係者からは、「トヨタ生産方式の生きた伝道師」として慕われ、その死は産業界に大きな衝撃を与えている。

長年にわたる企業経営と人材育成への貢献は、トヨタグループのみならず、日本製造業全体に影響を及ぼした。清水氏の遺志は、哲師会を通じて今後も引き継がれていく見込みだ。

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