米アクション俳優チャック・ノリス氏が86歳で死去、武術家としても著名
【ロサンゼルス=後藤香代】ブルース・リー氏主演のカンフー映画「ドラゴンへの道」などに出演し、武術家としても広く知られた米国のアクション俳優、チャック・ノリス氏が19日に死去した。86歳だった。ノリス氏の家族が20日、ソーシャルメディアを通じてこの悲報を発表した。
突然の訃報にファン衝撃、直前に健在ぶりをアピール
ノリス氏は今月10日、自身のSNSで活発なスパークリングの様子を披露し、「私は年を取らない。レベルアップする」と力強いメッセージを発信していた。そのため、突然の訃報は多くの関係者やファンに衝撃を与えている。米メディアによれば、19日にハワイ州で病院に搬送されたと報じられていたが、詳細な死因については現時点で明らかにされていない。
武術の達人から俳優へ、多彩なキャリアを歩む
ノリス氏はオクラホマ州生まれで、高校卒業後の1958年に志願して米空軍に入隊。駐留先の韓国で武術を学び始め、1960年代には空手の世界王者として名を馳せた。さらにテコンドーやブラジリアン柔術にも精通し、その卓越した技術は後の映画キャリアにも大きく貢献した。
本格的な俳優デビューは1972年の香港映画「ドラゴンへの道」で果たし、ブルース・リー氏の敵役として映画史に残る激しい闘いのシーンを演じた。この作品をきっかけに、「タフガイ」のイメージで人気を集め、数々のアクション映画で主役を務めた。
- 「テキサスSWAT」(1983年)
- 「地獄のヒーロー」(1984年)
- 「デルタ・フォース」(1986年)
インターネット・ジョークや社会活動でも注目
近年では、ノリス氏の離れ業を誇張した「チャック・ノリス・ファクト(チャック・ノリスの真実)」と呼ばれるジョークがインターネット上で流行し、若い世代にもその名が広く知られるようになった。また、熱心な共和党支持者として政治活動にも関与し、社会活動家としても積極的に活躍した。
その生涯は、武術の修練から映画スターへ、そして文化的アイコンへと変遷を遂げ、多くの人々に影響を与えた。訃報を受け、世界中のファンや関係者から哀悼の意が寄せられている。



