仮面ライダーが世界へ飛躍 東映が新たな3つの映画レーベルを発表
東映株式会社は、世界的な人気を誇る特撮シリーズ「仮面ライダー」のさらなる拡大を目指し、新たな三つの映画レーベルを立ち上げることを明らかにしました。この発表は、2026年4月3日に東京都内で開催された「仮面ライダー生誕55周年発表会」において行われ、同社のグローバル戦略における重要な一手として注目を集めています。
テレビシリーズとは異なる新たなアプローチ
新レーベルは、従来のテレビ朝日系で放送されているテレビシリーズの劇場版とは一線を画す内容となっています。過去作品のキャラクターを活用した作品や、アニメーション作品など、多様なジャンルを通じて、より広い層の観客にアピールすることを目指しています。東映の出目宏執行役員は、「これらのレーベルは、仮面ライダーの世界観を深化させ、新たなファンを獲得するための戦略的な取り組みです」と説明しました。
三つの新レーベルの詳細
THE KAMENRIDER CHRONICLE(クロニクル)は、歴代の仮面ライダーが登場する作品を扱うレーベルです。出目氏は、「テレビシリーズを視聴していない観客でも、作品1本で十分に楽しめるように制作する」とコンセプトを語りました。第1弾として、2001年から2002年に放送された「仮面ライダーアギト」のスピンオフ作品「アギト―超能力戦争―」が予定されています。主演を務めた賀集利樹氏はイベントで、「タイトルから『仮面ライダー』という文字を外すことで、従来の枠にとらわれない自由な作品作りを目指しています」と意気込みを語りました。第2弾は、2027年に20周年を迎える「仮面ライダー電王」の映画化が計画されています。
THE KAMENRIDER ANIMATED(アニメイテッド)は、仮面ライダーのアニメ作品を専門とするレーベルです。出目氏はこれを「グローバル展開における最強のカード」と位置づけ、世界中でのファン拡大を目標としています。現在、劇場版アニメ「鬼滅の刃」を共同配給したアニプレックスや、映画「シン・仮面ライダー」のVFXを担当した白組との協力プロジェクトが進行中です。
THE KAMENRIDER PREMIUM(プレミアム)は、「特別感のある仮面ライダー映画」を制作するレーベルです。特撮ファンに限らず、ヒーローアクション映画全般の愛好家をターゲットとしており、2028年度中の公開を目指して制作が進められています。
世界市場への本格的な進出を目指して
東映は、これらの新レーベルを通じて、仮面ライダーシリーズの国際的な認知度向上と市場拡大を図ります。出目氏は、「アニメイテッドレーベルは特に、海外市場での受け入れが期待できるコンテンツとして重要です。仮面ライダーの魅力を、文化や言語の壁を超えて伝えていきたい」と強調しました。この戦略は、日本のコンテンツ産業全体のグローバル化の流れにも沿ったものとなっています。
仮面ライダー生誕55周年という節目に発表されたこの新たな取り組みは、今後数年間にわたって、国内外のエンターテインメント市場に大きな影響を与えることが予想されます。東映は、これらのレーベルが仮面ライダーフランチャイズの新たな成長エンジンとなることを期待しています。



