秋篠宮さま、能登の空にトキ放鳥 小さくなるまで見守る
秋篠宮さま、能登でトキ放鳥 見守る姿に感動

連載:皇室記者ノート 現場から

能登の大空に羽ばたいたトキ 秋篠宮さまは、小さくなるまで見守った

2026年6月12日 11時00分

秋篠宮ご夫妻と関係者が、紅白のテープにはさみを入れると、木製の放鳥箱の板がパタンと開いた。中にいたのは国の特別天然記念物・トキだ。急なことにトキは一瞬戸惑ったように見えたが、すぐにきれいな薄桃色の羽を広げ、真っ青な能登の空に飛び立っていった。

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5月31日、能登半島中部にある石川県羽咋市でトキの放鳥式が行われた。能登は1970年まで野生のトキが生息していた地域だ。本州では56年ぶりの定着をめざす取り組みとなる。

秋篠宮さまはかねて、トキの保護に関心を寄せてきた。2003年11月の38歳の誕生日会見では、この1年間で印象に残った出来事を問われると、トキの「キン」が死んだことに触れ、「日本産の最後のトキが10月に絶滅いたしました」と答える場面もあった。18年前、初の放鳥式にも出席した。

絶滅前から、環境省は中国からトキを譲り受け、繁殖や野生復帰の取り組みを進めてきた。今回の放鳥は、能登地域でのトキの定着を目指す重要な一歩だ。秋篠宮さまは、放鳥後もトキが小さくなるまで空を見上げ、その姿を静かに見守り続けた。ご夫妻の優しいまなざしが印象的だった。

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