国土交通省は12日、鉄道駅など公共施設における女性用トイレの長蛇の列を解消するため、全国初となるガイドラインを公表した。男女間の待ち時間を平等にすることを目的に、利用者数が男女でほぼ同数の施設では、女性用の便器数を男性用よりも多く設置するよう基準を示している。官民問わず、新築や改修の際に参考にしてもらう考えだ。
現状調査で明らかになった格差
国交省の調査によると、男性用便器の設置数(個室と小便器の合計)と比較して、女性用の便器数は駅で37%、空港で34%、映画館で11%それぞれ少ないことが確認された。この数字は、女性が長い行列に悩まされる実態を如実に示している。
ガイドラインの具体的な内容
ガイドラインでは、これまで不特定多数が利用する施設の建設時には、男性利用者が多いという前提があったと指摘。しかし、女性の社会進出が進んだ現在、「適正な便器数について検討が求められる」としている。また、待ち時間短縮のため、個室内での化粧やスマートフォン使用といった行動を控えるよう、利用者への啓発も重要だと強調した。
このガイドラインは、施設の新築や改修時に参考とされるもので、強制力はないものの、今後の施設設計に大きな影響を与えるとみられる。



