金子みすゞの「幼心」に迫る企画展、長門で開催中
金子みすゞ「幼心」企画展、長門で開催中

みすゞの「幼心」ひもとく企画展、長門で開催

山口県長門市出身の童謡詩人・金子みすゞ(1903~1930年)が、自身の幼い頃の心情を詠んだ作品を紹介する企画展が、同市仙崎の金子みすゞ記念館で開かれている。みすゞの詩に共通する小さく弱い者への優しいまなざしが、自身の幼少期の体験に根ざしていることを浮き彫りにしている。

企画展は「詩にあふれる みすゞの幼心」と題し、全512編の中から、みすゞ自身が小さく弱い存在だった幼少期の出来事を題材にしたとみられる13編を展示。作品に詠まれる「独りぼっちはさみしい」という幼心を手がかりに、感情豊かなみすゞ作品の魅力をひもといている。

例えば「あるとき」という作品では、「私はもっと、ながいこと、/すねていなけりゃいけないの。/だって、かあさんはいったのよ、/『晩までそうしておいで』って」と詠まれている。これは、みすゞが家業の書店で忙しい母親に叱られた際、寂しさを感じて一人で拗ねていた様子がうかがえるという。

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その上で、代表作の一つ「こだまでしょうか」について、学芸員は「自身が幼少期に独りぼっちの寂しさを経験したからこそ、相手に言ったことがそのまま返ってくるこだまに、一人ではない、相手がいることの意味を感じ取ったのではないか」と指摘する。

企画した同館学芸員の宇野智香さんは「みすゞの詩がなぜ多くの人の心に響くのか、その源を考えるきっかけにしてほしい」と話している。

会期は8月20日まで。開館時間は午前9時~午後5時。無休。入館料は大人500円、小中学生・高校生200円。問い合わせは同館(0837・26・5155)へ。

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