富山「ホーライサンワイナリー」仏コンクールで最優秀賞 ワイン「R359」が審査員賞
富山「ホーライサンワイナリー」仏コンクールで最優秀賞

富山市婦中町の「ホーライサンワイナリー」が醸造する赤ワイン「R359(サンゴク)」が、フランスで開催された日本産酒類コンクール「Kura Master」のワイン部門において、最優秀賞にあたる審査員賞を受賞した。同ワイナリーの山藤智子社長(48)は、「地元の人々に愛されてきたワインが、フランスという本場で認められたことに大きな喜びを感じている」と語った。

コンクールの概要と受賞内容

「クラマスター」は、フランス人が現地で日本酒や焼酎、ワインなど日本産酒類を審査するコンクール。審査員は一流ホテルやミシュラン三つ星レストランのトップソムリエが務める。「サンゴク」はマスカット・ベーリーA部門で審査員賞を獲得した。

ワイナリーの歴史とこだわり

「やまふじぶどう園」も運営するホーライサンワイナリーは、北陸最古のワイナリーで、1927年にぶどう園を開き、1933年からワイン製造を開始した。受賞した「サンゴク」は、自社園で栽培されたマスカット・ベーリーA種を使用。濃すぎず果実味豊かで食事に合う味わいが特徴で、審査員からは「香り、味わい、バランスに優れた表現力のあるワイン」と評価された。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

山藤社長は「私たちにとって思い入れのあるブドウで造り、富山の人が日常的に飲んでいるワインが選ばれた」と話す。マスカット・ベーリーAは隣の新潟県で開発された日本生まれの品種で、ぶどう園開園当初から栽培されてきた。

商品名の由来と地元愛

商品名はワイナリー近くの国道359号に由来。地元密着の名前で、富山県内ではリピート率が高く、長年愛されてきた。これまでコンクールには出品していなかったが、フランスで日本固有品種のワインを評価する面白さに惹かれ応募を決意。山藤社長は「富山の人の味覚が本場フランスに認められた」と胸を張る。

ブドウ園の100周年と未来への思い

「サンゴク」は異なる樹齢のブドウから造られ、それぞれの個性が調和して深みを生み出す。山藤社長は「家族のようなワイン」と愛情を込める。ぶどう園は来年、開園100周年を迎える。米騒動で米が不作だった時代、初代の重信さんが生活の糧としてブドウを植え、ワイン醸造を始めたことに触れ、「初代は『生きることを楽しもう』という思いでワイン造りに乗り出したのでは」と推測する。

山藤社長は「今回の受賞を機に、多くの人に肩肘張らずワイワイとワインを楽しんでほしい。サンゴクを手にした人が富山を知るきっかけになればうれしい」と話している。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ