秋田市出身の若きピアニスト、伊藤未依菜さん(18)が6月、地元秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで開催されるコンサートで演奏する。彼女は秋田高校を卒業後、現在は東京音楽大学ピアノ演奏家コースの1年生として学んでいる。「地元の秋田で演奏できることが本当にうれしい。音楽を通じて未来への希望や活力を分かち合える場にしたい」と意気込みを語る。
音楽に囲まれた幼少期と輝かしい受賞歴
伊藤さんの母親は音楽教室の講師であり、物心つく前から音楽のある環境で育った。秋田市立城東中学校2年生の時には、全国規模の「カワイピアノコンクール」ソロ部門で最高賞である大賞を受賞。昨年は秋田市内で初めてのピアノリサイタルを開催したほか、半世紀以上の歴史を誇る「全東北ピアノコンクール」で1位に輝くなど、輝かしい実績を積んでいる。
演奏会のプログラムと特別な思い
6月のコンサートでは、伊藤さんが最も好きな作曲家というショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送」や「ノクターン」第8番、バッハの「イギリス組曲」、そしてシューマンの歌曲をリストがピアノ用に編曲した「献呈」の全4曲を披露する予定だ。特に「葬送」は、昨年亡くなった祖父への深い思いを込めて選曲したといい、「『人を見送る』というテーマを言葉で表現するのはまだ難しいけれど、音楽を通じて心の響きを届けたい」と語る。
ピアノの魅力について伊藤さんは、「一台でさまざまな音色を奏で、自分の感情や作曲家の思いを表現できること」と説明。将来は「国際的なコンクールで入賞できる実力を身につけたい」と、さらなる飛躍を見据えている。
恩師からのエールとチャリティーイベント
伊藤さんを8歳の頃から指導してきた講師の佐藤和穂さんは、「集中力と根性があり、人前で演奏することも大好き。今後の成長が本当に楽しみです」と温かいエールを送る。
今回のコンサートは、「国際ソロプチミスト秋田」(秋田市)のチャリティーイベントとして開催される。伊藤さんの演奏に加え、聖霊学園高校のハンドベル部とアトリオン少年少女合唱団も出演する。ソロプチミスト秋田の柳原せい子会長(74)は「若者の演奏を聴き、秋田の未来を感じてほしい」と来場を呼びかけている。
公演詳細
- 日時:6月14日午後2時開演
- 会場:あきた芸術劇場ミルハス
- 前売り券:一般1000円、小中高生500円(ミルハスのプレイガイドなどで購入可能)
- 問い合わせ:国際ソロプチミスト秋田(090-7522-2142)



