愛知県東郷町で稲作を行う株式会社「諸々(もろもろ)の輪」は20日、同町諸輪の水田でドローンを活用した稲の種まきを実施しました。近隣の諸輪小学校5年生67人が社会科の授業の一環として見学し、先端技術による農作業の省力化を目指すスマート農業への理解を深めました。
ドローン種まきの概要
同社は町内の1.5ヘクタールの田んぼで稲作を行っており、ドローンを使った種まきは今年で3年目となります。農業従事者の高齢化が進む中、従来の育苗箱にもみをまいて苗を育て、機械で田植えする方法に比べ、作業効率が向上し、従事者の負担軽減につながっています。
使用された品種と種の特徴
まかれた種は、水稲生産技術研究所(豊明市)が育成したうるち米の品種「とうごう3号」です。この品種は収量が多い上に、柔らかさと適度な粘りが特徴で、冷めても美味しく食べられます。種は重みで沈むようにコーティングされており、約3キロが用意されました。
児童たちの見学と感想
児童たちは田んぼ4枚、計4千平方メートルの種まきを見学しました。ドローンの操作は、新しい技術を活用した農業の仕組みづくりなどを進める「未来のお米づくり協議会」(西尾市)が担当。ドローンは勢いよく上空に飛び出し、田んぼ1枚あたり2、3分で種をまき終えました。
児童たちからは「ドローンが大きく迫力があった。将来操作してみたい」「思ったより低い位置を飛んでいる」などの感想が聞かれました。
今後の予定
まかれた種は約1週間で発芽する見込みです。その後は諸々の輪が田んぼの除草を行いながら稲を育て、秋には児童たちと一緒に収穫する予定です。同社では、地元の秋祭りで飾り馬が練り歩く鈴の音にちなみ、「チリリンぺったんもろわ米」の名称で販売します。
諸々の輪の近藤誠さん(68)は「自分たちが毎日食べている米がどのようにしてできているかを知り、農業に関心を持ってもらいたい」と話しました。



