ジャズ喫茶「RAGTIME」、1978年創業のレトロ空間で名盤3800枚が奏でる癒やしのひととき
ジャズ喫茶「RAGTIME」、1978年創業のレトロ空間で名盤3800枚

ジャズ喫茶「RAGTIME」、1978年創業のレトロ空間で名盤3800枚が奏でる癒やしのひととき

京王線千歳烏山駅西口から南へ歩くと、ビルの入り口に「JAZZ」と記された小さな看板が目に入る。細い階段を3階まで上り、ジャズギタリストのジム・ホールの写真を横目に扉を開けると、ジャズ喫茶「RAGTIME」の薄暗い店内が広がる。ピアノやサックス、ドラムの軽快なサウンドが響き渡り、一瞬で非日常の世界へと誘われる。

約3800枚のジャズ名盤が揃う圧巻のコレクション

まず目を引くのは、カウンター後方の棚に隙間なく並ぶ無数のレコードだ。1950年代から1960年代を中心とした約3800枚の名盤が、天井から足元までびっしりと収められている。使い込まれた木製のテーブルや椅子とともに、米国製スピーカー「JBL4343」が鎮座。重厚感のある低音が特徴の名機で、ジャズの深みを存分に伝える。

店内は大人の隠れ家のような雰囲気に包まれ、訪れる者の心を躍らせる。天井やカウンターには、常連客が旅先で購入したTシャツやカードが飾られ、ファンからの深い愛情が感じられる。階段にはジャズライブのポスターが並び、創業者の天川充治さんの写真が店内を見守っているかのようだ。

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創業者夫妻の物語と現在の営み

ジャズ愛好家だった天川充治さんが1978年に開店した「RAGTIME」。現在のマスターである妻の純子さん(74)は、当時は常連客だった。銭湯帰りにビールを飲みに足を運ぶうちに親しくなり、結婚に至った。13年前に充治さんが病気で他界した後は、長男の新一さん(40)とともに店を切り盛りしている。

純子さんは振り返る。「最初はジャズに詳しくなかったので、たくさんのレコードの中からお客さんのリクエストを探すのが大変でした」。今ではお気に入りのレコードの場所を全て覚え、ジャズのうんちくを語りに来た客と盛り上がる日々だ。

豊富なメニューと居心地の良さ

ブレンドコーヒーは、こうばしい香りと深いコクが特徴。手作りケーキとともに楽しむのがお勧めだ。フードメニューも充実しており、シシトウを添えた砂肝の唐揚げ(税込み650円)は、お酒との相性も抜群。居心地の良さから、つい長居してしまう客も少なくない。

純子さんは語る。「いろんな年代の方が気軽にジャズに触れ、安らげる場所として守っていきたい」。往年の名盤に囲まれた癒やしの空間は、世代を超えて愛され続けている。

近隣の名店「木村屋」の限定プリンパン

千歳烏山駅から10分ほど歩くと、黄色い看板が目立つ街のパン店「木村屋」がある。店内で特に人気を集めるのは、1日10個限定のプリンパン(税込み230円)。器の形に焼き上げたパンに生クリームを塗り、市販のプリンを載せるという斬新なアイデアが受けている。

夏場にパンの売れ行きが落ち込むことから、40年以上前に考案されたという。濃厚なバタークリームを使ったロールケーキや定番のメロンパンも根強い人気を誇る。映画「花束みたいな恋をした」のロケ地にもなり、近年は訪れる人が増えている。店員の小泉キミ子さん(86)は「昔ながらのパンを喜んでもらえたらうれしい」と笑顔を見せる。

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