第48回よみうり写真大賞 マイベストフォト部門第1期入選者が発表
第48回よみうり写真大賞「マイベストフォト部門」の第1期入賞者が決定しました。鳥取県からは、山陰読売写真クラブ(山陰YPC)の会員2名が入選し、地域の魅力を伝える作品が選ばれました。
加川清三郎さんの作品「叱られて」
伯耆町在住の加川清三郎さん(77歳)は、山陰YPC会長として活動しています。彼の作品「叱られて」は、岡山県高梁市の吹屋地区で撮影されました。この地域は、赤色のベンガラに染まった古い町家が軒を連ねる風景で知られています。
通りに面した家の格子の奥に置かれた犬の置物が、まるで飼い主に叱られてオリに閉じ込められたかのような表情を浮かべています。加川さんは、「格子をオリに見立てて撮影し、余計な要素をトリミングで除くことで、情景をイメージしやすく工夫しました」と語りました。
山陰YPCの作品に感銘を受け、写真を始めて13年が経ちます。以前は釣り道具を車に積んでいた趣味が、今ではカメラ道具に代わりました。マイベストフォト部門での入選は初めてであり、「この受賞を励みに、これからも積極的に撮影を続けていきたいです」と意欲を述べています。
佐藤寛治さんの作品「大漁の日のトロ箱」
同じく伯耆町在住の佐藤寛治さん(75歳)も山陰YPC会員です。彼の作品「大漁の日のトロ箱」は、大山町の御来屋漁港で撮影されました。鮮魚を運ぶ大きなトロ箱を抱え、晴れやかな表情で歩く男性の姿を捉えています。
佐藤さんは、港で体長1メートルを超える大きなサワラが水揚げされる様子を撮影した直後にこの場面に出会いました。「漁師仲間が、さっきの魚を運ぶために大きめの箱を取りに行ったに違いないと思いました」と回想します。
さらに、「男性が仲間の漁の成功を心から喜び、高揚している気持ちが手に取るように伝わってきました。被写体に助けられた一枚です」と振り返りました。佐藤さんは、日本海や宍道湖、大山、蒜山など、自宅から車で1時間圏内に絵になる風景が広がる環境を誇りに感じています。
鳥取県は、豊かな自然と地域の日常が写真の題材として溢れており、都会の写真好きから羨望の的となる場所です。今回の入選は、地域文化の豊かさを再確認させる出来事となりました。



