世界一のクラゲ水族館がリニューアルオープン 100種類の展示に1200人が熱狂
「世界一のクラゲ水族館」として知られる東北エプソンアクアリウムかもすい(鶴岡市立加茂水族館)が4月1日、大規模なリニューアル工事を経て待望の再開を果たしました。オープン初日だけで家族連れを中心に1203人が来場し、館内では100種類に上るクラゲの神秘的な生態を観察する人々の姿で賑わいました。
朝から長蛇の列 新施設でクラゲの魅力を体感
営業開始の午前9時前から、多くの来場者が開場を待ちわびて列を形成。新設された「マイクロアクアリウム」では、顕微鏡やルーペを使ってクラゲの微細な構造を観察できるほか、飼育員による生態解説も行われました。来館者たちは水槽内を優雅に漂うクラゲの姿を写真に収めたり、熱心に説明に耳を傾けたりしていました。
鶴岡市在住の77歳の看護師女性は「今日の再開を心待ちにしていました。展示種類が増え、水槽も大型化して、感動的な展示がたくさんあります」と驚きの表情を見せました。また、東根市立東根小学校4年生の9歳女子児童は「様々な形の水槽があって、見たことのないクラゲもいました。仲間がたくさんいるクラゲたちは楽しそうで、とても面白かったです」と笑顔で語りました。
展示規模が大幅拡大 クラゲ研究の最前線も紹介
同館は昨年11月から休館し、大規模な改装工事を実施。主なリニューアルポイントは以下の通りです:
- クラゲの展示種類が従来の80種類から100種類に増加
- 展示エリアが約500平方メートルから約900平方メートルに拡大
- 2メートルの大型水槽を6基新設
飼育担当で学芸員の玉田亮太さん(36歳)は「クラゲの面白さや魅力をより多くの来館者に知ってもらいたい」と意気込みを語ります。茨城県出身の玉田さんは北里大学海洋生命科学部卒業後、長崎ペンギン水族館を経て2022年に加茂水族館に転職。クラゲ飼育に没頭する中で、日本海で初めて発見したクラゲの一生を論文にまとめたり、新種登録されたクラゲの世界初展示を実現するなど、顕著な実績を残してきました。
「クラゲの生態はまだまだ謎に包まれています。研究成果をお客様に還元し、継続的な関心を持っていただければ」と力強く語る玉田さん。クラゲの寿命は数週間から1年程度と短く、100種類の展示を維持するためには絶え間ない繁殖努力が必要です。同館では国内外から採取されたクラゲの前段階である「ポリプ」を130~140種類飼育しており、持続可能な展示体制を整えています。
地域の観光拠点として新たな一歩
リニューアルオープンは、山形県の観光資源としての魅力をさらに高める契機となりました。来館者からは「また来たい」との声が多数寄せられており、地域経済への波及効果も期待されています。クラゲの不思議な世界を通じて、海洋生物の多様性や生態系の重要性を学べる場として、今後も多くの人々を惹きつけることでしょう。



