中部5県の1月輸出額が過去最高を記録、自動車は3か月連続減少
名古屋税関が発表した2026年1月の貿易統計(速報)によると、中部5県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野)の輸出額は前年同月比7.9%増の1兆9054億円に達し、1月としては過去最高を記録しました。しかし、主力品目である自動車の輸出額は10.2%減の6215億円にとどまり、3か月連続で前年同月比減少が続いています。
船舶や二輪車が輸出増を牽引
1月の輸出増を支えたのは、船舶や二輪車などの品目です。具体的には、船舶の輸出額が前年同月比で125倍となる123億円に急増し、輸出増に大きく貢献しました。また、二輪車も92.9%増の231億円と大幅な伸びを見せています。これらの品目をはじめ、多くの品目で輸出額が増加した結果、自動車の大幅な減少をカバーする形となりました。
自動車の減少幅は708億円に上りますが、名古屋税関の担当者は「幅広い品目で輸出額が増えたことで、全体としてプラス成長を維持できた」と分析しています。
自動車輸出の減少要因は?
自動車輸出は、2025年11月分から3か月連続で前年同月比減少が続いています。一部では、米国の関税措置を見越した駆け込み需要による反動減との見方もありますが、名古屋税関の担当者は「輸出企業への聞き取り調査では、米国の関税措置についての言及はなかった」と説明しています。このため、減少の背景には他の要因が関与している可能性が指摘されています。
中部地域の経済動向を考える上で、自動車産業の動きは引き続き注目されるポイントです。今後の推移に注目が集まります。



