隈研吾氏が立命館大で講演「負ける建築」と反骨精神の重要性語る
隈研吾氏、立命館大で「負ける建築」と反骨精神語る

国内外で活躍する建築家の隈研吾氏が5月31日、立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区)で講演し、自身の建築哲学や創作活動への思いを語った。講演タイトルは「創造と空間の未来―建築・デザイン・社会をつなぐ思考―」で、学生や地域住民ら約450人が耳を傾けた。

「負ける建築」の哲学

隈氏は、東京オリンピックの主会場となった国立競技場など数多くの建築物を手がけてきた。その中で、地域の木材や石材といった素材を活かし、周囲の環境と調和するデザインを追求してきたという。隈氏は、大規模なコンクリート建築と対比して自身の作品を「負ける建築」と表現。「創作活動とは自分が何かを考えること。私にも反骨精神やひねくれた部分があり、創造において大事だ」と語り、独自の視点の重要性を強調した。

大小の仕事の両輪

また、隈氏は大きな事業から個人からの小さな依頼まで幅広く携わることの重要性を指摘。「車の両輪であり、両方ないと走らない」と述べ、多様な仕事を通じて自身の思想が伝わることを大切にしていると語った。

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イベントの様子

同日、キャンパス一帯では「衣笠アートヴィレッジフェスティバル」が開催され、隈氏の講演のほか、大学交響楽団のステージや大蔵流狂言・茂山千五郎家の舞台などが行われ、地域住民らでにぎわった。

隈氏は今年4月に立命館大学の客員教授に就任しており、今回の講演は新設されたデザイン・アート学部と同研究科の関連イベントとして行われた。

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