老舗和紙店・榛原の至宝展 三重・菰野で夢二や巴水の初公開作品を披露
三重県菰野町にあるパラミタミュージアムで、東京・日本橋に江戸時代から店舗を構える老舗和紙専門店「榛原(はいばら)」の貴重なコレクションを紹介する特別展が開催されています。この展覧会は読売新聞社などが後援し、創業以来220年にわたる榛原と画家たちの深い関わりに焦点を当てています。
明治から昭和初期の多彩な作品254点を展示
展示されているのは、明治から昭和初期にかけて製作された千代紙やうちわ絵、絵封筒、ぽち袋など、合計254点にのぼります。これらの作品は、榛原が長年にわたり培ってきた木版技術と、優れた絵師たちの協力によって生み出されたものです。
初公開の川瀬巴水の水彩画と竹久夢二の絵封筒
特に注目すべきは、大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(はすい)が描いた水彩画です。高知県の室戸岬や福岡県の福岡西公園を題材としたこれらの作品は初公開であり、細密で繊細な描写が鑑賞者の目を引きつけます。
また、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の絵封筒も展示されています。カエデや松竹梅、ハギ、雪ササなどをカラフルな図柄で描いたこれらの作品は、夢二の独特な芸術性を存分に伝えています。
学芸員が語る展覧会の魅力
パラミタミュージアムの学芸員、青木真由子さんは次のように語ります。「機知に富んだ図案を提供した絵師たちの手腕と、それらを形にする榛原の木版技術の高さを感じる作品がそろっています。この展覧会を通じて、和紙文化の豊かさと歴史的価値を再発見していただければと思います。」
開催概要と入館料
展覧会は5月31日まで開催され、会期中は無休です。入館料は以下の通りです。
- 一般:1,000円
- 大学生:800円
- 高校生:500円
- 中学生以下:無料
この機会に、老舗和紙店・榛原のコレクションと、日本を代表する画家たちの作品をぜひご覧ください。



