WBC独占配信で「WBC警察」出現、Netflix規約に困惑する居酒屋の声
WBC独占配信で「WBC警察」出現、困惑する居酒屋

WBC初戦がNetflix独占配信、商用利用禁止で居酒屋に「WBC警察」の警告

2026年3月6日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表初戦が行われ、全国各地でファンが熱い声援を送りました。しかし、今回は地上波テレビによる中継がなく、米動画配信大手Netflixが独占配信を実施。この配信形態の変化が、従来の応援スタイルに大きな影響を与えています。

パブリックビューイングに集まるファン、大画面で熱気を共有

同日午後7時過ぎ、東京都渋谷区の商業施設「渋谷サクラステージ」では、日本代表「侍ジャパン」のユニホームを着た約100人のファンがモニターに視線を集中させていました。大谷翔平選手が先制の満塁本塁打を放つと、会場からは大きな歓声が上がりました。

渋谷区在住の投資家、小林貫太さん(52)は「今回はテレビ放送がないため、パブリックビューイングはありがたいです。大画面で観戦すると、試合の熱気を直接感じることができます」と語りました。また、埼玉県の大学生、下田勇希さん(22)は「大勢で一緒に観戦したかったので、パブリックビューイングはテンションが上がります。日本選手にもエールが届いてほしいです」と興奮した様子でした。

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このパブリックビューイングは、大谷翔平選手をCMに起用する大手飲料メーカー「伊藤園」(東京)が主催。Netflixの許可を得て、全国9カ所の商業施設などで実施されました。

Netflixの利用規約「商業目的の利用禁止」が壁に

過去の大会では、テレビ中継が流れる居酒屋やバー、サウナで応援するスタイルが一般的でしたが、今回は状況が一変しました。Netflixの利用規約では、「個人的な非商業的用途」が前提とされており、サブスクリプションプランで許可されていない限り、世帯以外の人と共有することはできません。

奈良市の野球居酒屋「ビー・クレイジー」の店主、浅川悟さん(53)は、大会に向けてNetflixを個人契約しました。商用利用が認められないことは認識していましたが、店で流すだけなら特に問題ないと考え、客と一緒に盛り上がる準備を進めていました。

浅川さんは公式ユニホームや鉢巻き、国旗などを自費で購入し、不定休の店舗のために初戦の6日に向けてスタッフのシフトも調整しました。しかし、今月1日、店のポストに差出人不明の封筒が届き、中には「WBC警察」と名乗る者からの警告文が入っていました。内容は、店で放送しないよう求めるものでした。

居酒屋店主の困惑と残念がる声

浅川さんは「もし放送すれば、営業中の様子が問題視される可能性があると警告され、結局、放送を諦めざるを得ませんでした。せっかく準備したのに、肩を落としています」と語り、残念そうな表情を見せました。

このようなケースは他にも報告されており、多くの居酒屋や飲食店がNetflixの規約に困惑しています。従来のように気軽に店で試合を流して応援する文化が、今回の独占配信によって制限される形となりました。

一方で、Netflixは特別プランを検討するなど、日本市場での攻勢を強めており、今後のスポーツ中継における配信権の在り方にも注目が集まっています。ファンや事業者からは、より柔軟な利用方法を求める声も上がっており、今後の対応が期待されます。

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