山本由伸、WBC準々決勝で4回2失点 今大会ラスト登板に意地の投球
山本由伸、WBC準々決勝で4回2失点 今大会ラスト登板

山本由伸、苦しい立ち上がりから立て直し4回2失点でマウンド降りる

2026年3月15日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝日本対ベネズエラ戦が行われ、日本のエース山本由伸投手(ロサンゼルス・ドジャース)が先発登板した。山本は4回を69球、4安打1四球2失点の内容で、救援陣にマウンドを託した。WBCのルールにより、50球以上投げた投手は中4日を空けなければならないため、日本が勝ち進んでも山本の準決勝・決勝での登板は不可能となり、これが今大会最後のマウンドとなった。

悪夢のスタートから徐々に調子を上げる

試合は山本にとって厳しい展開で始まった。一回表、ベネズエラの1番打者ロナルド・アクーニャ・ジュニア(アトランタ・ブレーブス)に2球目で先頭打者本塁打を浴び、早々に先制を許してしまった。内角を狙った直球が真ん中高めに浮き、2023年に大リーグMVPを受賞したベネズエラの顔が逃さなかった。打球は右中間フェンスを越え、日本のベンチに緊張が走った。

直後の攻撃で日本の先頭打者大谷翔平(ドジャース)が同点ソロ本塁打を放ち、すぐにやり返したものの、山本の投球はぴりっとしない状態が続いた。二回表も先頭から2者連続で二塁打を浴び、あっさりと勝ち越し点を奪われてしまう。ベネズエラ打線はボール球をきっちり見極め、山本を苦しめた。三回途中で投球数は50球に到達し、マウンド上の山本の表情には次第に曇りが広がっていった。

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チームの逆転を受けて意地の三者凡退

しかし、三回裏に日本の攻撃が爆発した。佐藤輝明(阪神タイガース)の適時二塁打と、途中出場の森下翔太(阪神タイガース)の3点本塁打により、日本は一挙に逆転に成功する。この流れを受けて、山本は四回表に意地の投球を見せた。遊撃ゴロ、空振り三振、見逃し三振と、この試合で初めて三者凡退に抑え、チームに勢いをもたらしたのである。

井端弘和監督は、この準々決勝を連覇に向けた「最大の山場」と位置づけており、大リーグのスター選手をそろえるベネズエラかドミニカ共和国との対戦を想定していた。代表メンバーが固まった際、最初に決めたのが準々決勝での山本の先発起用だったという。そこから逆算して先発ローテーションを組み、山本本人も「責任を持って戦う」と強い自覚を持ってマウンドに上がっていた。

今大会ラスト登板に静かな決意

4回を投げ終えた山本は、ベンチに下がる際に援護してくれた仲間に感謝するように小さくうなずき、ハイタッチを交わした。その姿には、今大会最後の登板となったことへの静かな決意がにじんでいた。WBCの特異なルールが投手起用に影響を与える中、山本は与えられた役割を果たし、チームの勝利に貢献する投球を見せたのである。

日本のエースとして期待を背負いながらも、苦しい場面から立て直し、最後は力強い投球でマウンドを降りた山本由伸。その姿は、WBCという国際舞台における投手の厳しさと、チームへの献身を如実に物語っていた。今後は救援陣が山本の思いを継ぎ、日本の連覇への道を切り開くことが期待される。

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