WBC国内組が語る世界との圧倒的差 「違う競技のような」衝撃の実感
WBC国内組が語る世界との差 「違う競技のような」衝撃 (23.03.2026)

WBC国内組が赤裸々に語る世界との圧倒的格差

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝で日本代表「侍ジャパン」が敗れてから1週間が経過した。それぞれの所属チームに戻った「国内組」の選手たちは、肌で感じた世界との差を改めて語り始めている。その言葉からは、国際舞台で直面した現実に対する衝撃と、今後の課題が浮き彫りになっている。

「違う競技のような」パワーとスピード

捕手の坂本誠志郎(阪神)の表現は、受けた衝撃の大きさを如実に物語っていた。「何か違う競技をやっているかのようなパワーやスピード感があった」と振り返る。準々決勝で対戦したのは、後に初優勝を果たすベネズエラ代表。相手打線には1番ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)ら、大リーグのオールスタークラスの強打者がずらりと並び、救援陣も160キロ前後の球速を誇る投手がそろっていた。

3年前の前回大会で「優勝捕手」になった中村悠平(ヤクルト)は、ベンチからその試合を見つめていた。「日本の投手でもはじき返されるんだなというのは改めて思った。他チームの能力が上がっているなというのはすごく思ったので、逆にうちの投手陣がちょっと小さく見えたというか」と率直な感想を口にした。国際舞台での力量差を目の当たりにした瞬間だった。

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新ルールへの適応と技術的課題

今回のWBCでは、日本のプロ野球では導入されていない投球間の時間制限「ピッチクロック」などへの適応も求められた。中村悠は「日本でもピッチクロックなどを導入して、向こうに近づきながら、日本の選手のスキルを上げていった方がいい」と提言。追加招集から救援で2試合に登板した藤平尚真(楽天)も、「ピッチクロックや(機器を使ってサインを伝達する)ピッチコムは慣れたら良いもの」と新たな環境への順応の重要性を語った。

藤平が具体的な課題として挙げたのはシンプルに「球威」だった。「メジャーの投手と比べたら(球速が)5、6キロも遅く、真っすぐの出力はまだ通用しない」と分析。国際舞台で通用するパフォーマンスを発揮するためには、根本的な技術向上が必要であることを示唆した。

経験を未来につなげる決意

坂本は今回の経験をチーム全体で共有することの重要性を強調した。「(感じたことを)チームで共有して、野球界として大きくなっていかないといけないと思う。強いチームに対抗するだけの力をつけていかなきゃいけない」と、今後を見据えた言葉を残している。WBCでの敗戦は単なる結果ではなく、日本野球が国際競争力を高めるための貴重な気づきとなった。

選手たちが持ち帰った課題意識は、今後の日本野球の発展にどのように活かされるのか。パワーとスピード、新ルールへの適応、技術的な向上――これらの要素を統合し、世界と互角に戦えるチームづくりが求められている。WBCでの経験が、国内組選手たちの成長のみならず、日本野球全体の進化の契機となることが期待される。

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