プロ野球・中日ドラゴンズOB会長で、石川県志賀町(旧富来町)出身の小松辰雄さん(66)が、能登半島地震で甚大な被害を受けた故郷に対し、現役時代に獲得した数々の記念品を寄贈した。あの震災から3度目の春を迎え、「少しでも復興の力になれるなら」との思いから決断した。町はこれらの品々を特別展示する方向で調整を進めている。
「能登の怪腕」が刻んだ軌跡
小松さんは「能登の怪腕」として全国にその名を轟かせ、星稜高校からドラフト2位で中日に入団。その後、中日一筋でエースとしてマウンドを守り続けた。今回寄贈された品々は、最多勝や最優秀防御率、最多奪三振などのタイトルを刻んだブロンズ像、月間MVPの大型カップ、オールスター戦の記念メダルなど、小松さんの輝かしい軌跡を物語る約60点に及ぶ。
エースナンバーと沢村賞の栄光
寄贈品の中には、エースナンバー「20」が縫い込まれたユニホームや、日本球界で最も優れた投手に贈られる「沢村賞」の金杯、さらにその栄誉に輝いた者だけが袖を通すことができるグリーンジャケットも含まれている。
復興への強い思い
被災後、小松さんは何度も炊き出し支援に足を運ぶなど、能登に深い愛情を注いできた。「子どもたちが思いっきり野球をしたり、友達と遊んだり、そうした当たり前の日常がどれほど大切かを痛感している。OB会としても復興を後押ししたい」と語った。
27日には町役場で感謝状を受け取った山森博司副町長は、「小松さんの存在感は大きく、町民への力強いエールになる」と強調した。



