ソフトボール女子JDリーグ開幕 新たな力が躍動する愛知県豊田市の熱戦
ソフトボール女子のニトリJDリーグが先週末に開幕し、第1節が行われました。愛知県豊田市の市運動公園野球場では、王者・トヨタをはじめ、豊田自動織機、東海理化と同県内に拠点を置く西地区3チームがそろい、新シーズンの幕開けを飾りました。この節では、各チームの新たな力が躍動し、リーグの厚みを改めて印象づける試合が展開されました。
トヨタの市川愛渚捕手が2本塁打で大暴れ
トヨタは12日の東海理化戦で、「5番・DP」で先発出場した市川愛渚捕手(24)が2本塁打、5打点の大活躍を見せました。五回にリーグ初本塁打を放つと、六回には試合を決める満塁アーチをかけ、ヒーローインタビューでは「(本塁打を)狙っていきました」と笑顔で語りました。13日の豊田自動織機戦でも今季3号本塁打を放ち、開幕から好調を維持しています。
市川選手は中京大出身の3年目で、同じポジションに日本代表選手がいることから、昨季まで出場機会に恵まれず、過去2年でわずか2安打に留まっていました。しかし、坂元令奈監督から長打力と左投手に強い打撃を評価され、「左投手の時は行くから」と声をかけられたことで、意欲的に練習を重ねてきました。この日は投手全員が左投手の東海理化が相手だったため、「5番は驚いたけど、出番があると思っていた。しっかり打つことができることを証明できた」と喜びを語りました。
トヨタは昨季、ほぼ固定されたメンバーで勝ち抜きましたが、坂元監督は「今季は全員の力を結集して、リーグ4連覇を目指す」と意気込みを語り、チームの選手層の厚さを改めて示しました。
豊田自動織機の山本星外野手が走攻守で光る
豊田自動織機では、「個人のレベルを上げるために」とSGHから加入した山本星外野手(24)が走攻守に光る活躍を見せました。昨季は西地区2位の打率3割8分3厘を残すなど実績ある左打者で、11日の移籍初戦では「2番・中堅」で先発し、3打数1安打、1四球、2盗塁を記録しました。守備でも、強肩を生かしたバックホームで本塁を狙った走者をアウトにし、「いいスタートが切れた」と満足げにうなずきました。
翌日の古巣戦では、一回に弾丸ライナーの移籍1号本塁打を放ち、1メートル56と小柄ながらパワーも秘めていることを証明しました。永吉慎一監督は「今季は、山本にかかっているくらいに考えている」と期待を寄せており、チームの鍵を握る存在として注目されています。
東海理化の小西彩未内野手が2年ぶりに復帰
東海理化では、昨季の開幕前に右膝前十字靱帯を断裂した小西彩未内野手(26)が2年ぶりにグラウンドに戻ってきました。一時は「引退を考えた」という小西選手ですが、前年は打率3割2分1厘を残してきっかけをつかみ、「ここでやめられない」と復帰を目指してリハビリを続けてきました。11日の復帰2打席目に安打を放ち、「ホッとした」と胸をなでおろし、チームに頼もしい主砲が帰ってきたことをアピールしました。
第1節の結果は、トヨタが1勝2敗、豊田自動織機が2勝1敗、東海理化が2敗となりました。東地区ではデンソーが2勝、大垣ミナモが3敗と、開幕から各チームの戦いぶりが鮮明になりました。新シーズンは、選手たちの新たな挑戦とチームの厚みがさらなる熱戦を約束しそうです。



