第50期棋聖戦第6局を前に、両対局者が房総の海の博物館を訪問
芝野虎丸十段と一力遼棋聖が対決する第50期棋聖戦七番勝負第6局が、3月19日と20日の両日、千葉県勝浦市の「三日月シーパークホテル勝浦」で開催されます。現在、芝野十段が3勝2敗でリードする中、本局は大きな山場を迎えます。一力棋聖が棋聖5連覇を目指してフルセットに持ち込むのか、それとも芝野十段が初の棋聖位奪取を決めるのか、注目が集まっています。
対局前日の恒例フォトセッションで「海の博物館」へ
両対局者は対局前日の3月18日午後3時過ぎ、特急「わかしお」で勝浦市に到着しました。恒例のフォトセッションが行われたのは、千葉県立中央博物館の分館である「海の博物館」です。この博物館は、穏やかな東京湾、荒々しい外海、干潟や岩礁域など、房総半島を取り囲む多様な海洋環境と、そこで暮らす生き物たちを紹介しています。
房総の海に生息する多様な生物の展示の前でフォトセッションを行った後、両対局者は研究員の平田和彦さんの案内で館内を見学しました。最初に彼らの目を引いたのは、青色のイセエビでした。博物館の周辺には関東有数の漁港が数多くあり、漁師さんたちが網にかかった珍しい生き物を連絡してくれるそうです。その一つがこの青いイセエビで、「ここまでメタリックに青い色をした個体は珍しい」とのこと。両対局者は興味深そうに水槽をのぞき込み、その美しい色彩に感心していました。
特別展「うみ取っぷ2」で海鳥の世界に触れる
次に両者が訪れたのは、博物館で現在開催中の特別展「うみ取っぷ2 海鳥と旅する食物連鎖の世界」です。この展示は、海鳥の生態と人との関わりを、食物連鎖を軸に学べる内容となっています。鳥を捕食するアンコウのはく製など、生き物の意外な姿を知ることができる展示がずらりと並び、訪れた人々を驚かせています。
特に生き物好きとして知られる芝野十段は、「眺めているだけで楽しかったです。時間が短かったのでもう一度行きたいぐらいだった」と目を輝かせて語りました。その熱心な様子からは、対局前の緊張をほぐす良い機会となったことが伺えます。
読売新聞オンラインの棋聖戦中継ブログでは、この熱戦の模様をテキストと写真で詳細にリポートします。棋聖の座をかけた両者の激闘に、どうぞご期待ください。



