米国若手右腕スキーンズが好投、空軍士官学校出身の誇り胸にドミニカ共和国を撃破
【マイアミ(米フロリダ州)=読売取材団】ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝が15日(日本時間16日)に行われ、米国がドミニカ共和国に2-1で競り勝ち、3大会連続の決勝進出を決めた。前回覇者の日本は14日(同15日)にベネズエラに逆転負けを喫し、4強入りを初めて逃している。
空軍士官学校出身の誇りを胸に
米国の先発投手を務めたのは、昨季ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した23歳右腕、スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)だ。彼は空軍士官学校に通っていた経歴を持ち、「USAのユニホームは一番誇りを持って着られる」と語る愛国心の強い選手である。
スキーンズは試合開始から好調で、わずか9球で初回を片付けるなど、ドミニカ共和国の強力打線を巧みに抑えた。2回にソロ本塁打を許したものの、その後は崩れることなく、4回二死満塁のピンチでは、昨季メジャーで21本塁打を放ったウェルズ(ニューヨーク・ヤンキース)を97.6マイル(約157キロ)の外角直球で左飛に仕留めるなど、4回1/3を6安打1失点の力投を見せた。
若手打者の活躍で逆転勝利
スキーンズの力投に触発されるように、米国の若手打者たちが反撃の狼煙を上げた。4回、24歳のヘンダーソン(ボルチモア・オリオールズ)がソロ本塁打を放ち同点に追いつくと、続く4回二死には21歳のアンソニー(ボストン・レッドソックス)が勝ち越しソロ本塁打を叩き出した。この2本のソロ本塁打が決勝点となり、米国は継投で逃げ切る形で勝利を収めた。
ドミニカ共和国は終盤に好機を作るも、得点に結びつけることができず、逆転のチャンスを逃した。スキーンズは試合後、「間違いなく、これまでに対戦した中で最も手ごわい打線だった」とドミニカ共和国打線の強さを認めつつ、自身の投球に満足の表情を見せた。
米国監督のコメントと今後の展望
米国のデローサ監督は試合後、「常に緊張感があった。一生忘れられない試合になるだろう。我々の仕事はまだ終わっていない」と語り、決勝戦への意気込みを示した。米国はこの勝利で、WBCにおける3大会連続の決勝進出を果たし、優勝への期待を高めている。
一方、準決勝のもう1試合は16日(日本時間17日)に行われ、準々決勝でプエルトリコを破ったイタリアとベネズエラが対戦する。WBC 2026は、各国の若手選手の台頭が目立つ大会となっており、米国の勝利も才能豊かな若手の力が大きく貢献した形だ。



