侍ジャパン宮崎合宿が大盛況、進化する受け入れ態勢で観光客20万人を見込む
侍ジャパン宮崎合宿大盛況、受け入れ態勢進化で観光客増

侍ジャパン宮崎合宿が大盛況、受け入れ態勢の進化で観光客20万人を見込む

3月に開幕する野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で連覇を目指す日本代表「侍ジャパン」が、宮崎で恒例の事前合宿(14~24日)を実施している。合宿地に宮崎が選ばれたのは5大会連続となり、地元自治体などで構成される実行委員会が渋滞対策などに注力する中、連日多くのファンがトップ選手たちを一目見ようと詰めかけている。

2日間で3万4000人が来訪、充実した施設と温暖な気候が魅力

17日朝、ひなたサンマリンスタジアム宮崎(宮崎市)では周東佑京選手(福岡ソフトバンクホークス)らが打撃練習で快音を響かせ、スタンドでは多くのファンがその様子を見守った。合宿には昨季セ・リーグ最優秀選手(MVP)の佐藤輝明選手(阪神タイガース)や大勢投手(読売巨人軍)らに加え、アドバイザーとして米パドレスのダルビッシュ有投手(39)も参加している。序盤2日間だけで約3万4000人が訪れる大盛況ぶりだ。

東京都世田谷区の会社員(40)は「以前と比べ、駐車場も増えて訪れやすくなった。ダルビッシュらを見ることができて感激している」と興奮気味に語った。気候が温暖でスポーツ施設も充実している宮崎では、巨人が1959年から春季キャンプを続けるなどスポーツキャンプが盛んで、侍ジャパンの事前合宿は2009年のWBC第2回大会から行われている。

渋滞対策でシャトルバスを導入、観光客の増加に対応

2009年の合宿では、米大リーグで活躍していたイチローさん(52)らが参加したこともあり、7日間で約24万人が来場し、球場周辺で交通渋滞が発生した。この経験を踏まえ、県などでつくる実行委員会は対策を協議し、前回2023年の事前合宿では、球場周辺に用意した駐車場からシャトルバスで観客を送迎するシステムを導入した。

その結果、11日間で過去2番目となる約18万人が訪れたが、大きな混乱はなかったという。今回の合宿でもバス送迎を実施しており、県は前回と同じ11日間で20万人の来場を見込んでいる。受け入れ態勢の進化により、単に見る目的から「滞在して楽しむ場所」へと変貌を遂げつつある。

宮崎県の関係者は「スポーツキャンプの伝統を活かし、観光客の増加に対応するため、継続的にインフラ整備を進めている。侍ジャパンの合宿は地域経済にも大きな波及効果をもたらしている」と強調する。今後も観光とスポーツの融合を図り、地域活性化に貢献することが期待されている。