夏の甲子園、暑さ対策を強化 2026年から2部制拡大と女性審判増員を決定
甲子園の暑さ対策強化 2部制拡大と女性審判増員 (17.04.2026)

夏の甲子園、暑さ対策を強化 2026年から2部制拡大と女性審判増員を決定

日本高等学校野球連盟(高野連)は17日、今夏に開催される第108回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕)の第2回運営委員会を開き、暑さ対策の一環として「2部制」の時間帯実施を拡大する方針を固めました。同時に、審判委員の多様化を図るため、女性審判への委嘱を増やすことも決定しました。

2部制の拡大で熱中症リスクを軽減

2部制拡大の柱は、試合の組み合わせを変更することにあります。昨年までの午前2試合、午後2試合の形式から、午前1試合、午後3試合の形に移行します。具体的には、第3日から第8日までの第2試合の開始時刻を午後1時30分に設定し、これまで「暑さの厳しい時間帯」として避けられてきた午後の早い時間帯でも試合を実施します。

この変更の背景には、現場からの声が大きく反映されています。過去3年間の2部制ではない4試合日を分析したところ、熱中症が疑われる選手の発生件数は第2試合で計42件と、他の試合よりも顕著に多かったことが判明しました。さらに、午前に2試合を行った場合、第2試合の時間帯には気温が上昇し、試合後半になるにつれて選手から「きつい」との声が上がっていたのです。

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2部制は2024年夏に導入され、初年度は1回戦限定で3日間、2025年は5日間(当初は6日間の予定でしたが、雨天中止により1日短縮)で実施されました。今年は午後だけの開催日も含め、2部制の時間帯での実施を10日間に拡大します。これにより、より多くの試合で暑さ対策が講じられることになります。

審判委員の多様化とスキル向上を推進

もう一つの重要な改革が、審判委員の体制見直しです。女性審判委員5人への委嘱に加え、全国の都道府県高野連から甲子園への「派遣審判」を、例年の8人から16人に倍増します。この措置は、審判の出場機会を増やし、甲子園で審判を務めることの魅力を感じてもらうことを目的としています。

日本高野連の井本亘事務局長は、運営委員会後の会見で、全国的な審判委員のなり手不足を指摘しました。「性別を問わず、審判をやってみたいという方を一人でも増やすため、できるだけオープンな形でお迎えしたい」と説明し、審判のスキル向上にもつなげると強調しました。

大会日程と入場料金の詳細

第108回全国高校野球選手権大会の日程は以下の通りです。カテゴリーAとBは入場料金の分類を示しています。

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  • 第1日(8月5日、1回戦):カテゴリーB、開会式16時、第1試合17時30分
  • 第2日(8月6日、1回戦):カテゴリーB、第1試合16時、第2試合18時30分
  • 第3~8日(8月7~12日、第6日第3試合から2回戦):カテゴリーB第1試合8時、カテゴリーA第2試合13時30分、第3試合16時、第4試合18時30分(第1試合後、観客を入れ替え)
  • 第9、10日(8月13、14日、2回戦):カテゴリーA第1試合13時30分、第2試合16時、第3試合18時30分
  • 第11~13日(8月15、16、18日、3回戦、準々決勝):カテゴリーA第1試合8時、第2試合10時30分、第3試合13時、第4試合15時30分
  • 第14日(8月20日、準決勝):カテゴリーA第1試合8時、第2試合10時30分
  • 第15日(8月22日、決勝):カテゴリーA第1試合10時(3回戦、準々決勝、準決勝の翌日は休養日)

入場料金はすべて前売りで、カテゴリーAとBに分かれています。カテゴリーAでは中央指定席が4800円、一・三塁指定席が大人3900円・子供1000円、アルプス席が2000円(代表校は600円)、外野指定席が大人1000円・子供200円です。カテゴリーBでは中央指定席が1500円、一・三塁指定席が大人1200円・子供300円、アルプス席が700円(代表校は600円)、外野指定席が大人300円・子供100円となっています。

これらの改革は、夏の甲子園をより安全で多様な大会にするための重要な一歩です。熱中症対策と審判体制の強化が、今後も継続的に進められる見込みです。