福間香奈女流五冠、棋士編入試験で2連敗 女性初の棋士への道険しく
福間香奈女流五冠、棋士編入試験で2連敗 (16.02.2026)

福間香奈女流五冠、棋士編入試験第2局で黒星 2連敗で窮地に

2026年2月16日、将棋界で注目を集める棋士編入試験五番勝負の第2局が東京都渋谷区の将棋会館で行われた。福間香奈女流五冠(33)が片山史龍四段(21)に115手で敗れ、試験は2連敗となった。この結果、女性初の棋士となるためには、残り3局をすべて勝利する必要が生じ、道のりは一層険しくなった。

序盤から苦戦、完敗を認める

実力者と目される片山四段に後手番で挑んだ福間女流五冠は、序盤から徐々に形勢を損ない、見せ場を作ることができないまま終局を迎えた。険しい表情で盤上を見つめる姿が印象的だった。試合後、福間女流五冠は「どう転んでも負けだったと思います」と率直に振り返り、完敗を認めた。次局に向けては「集中して次に挑めたらと思います」と前向きな姿勢を示した。

一方、勝利した片山四段は「緊張感を持って今日を迎えましたが、将棋に集中して出来ることはやったかなと思います」とコメント。若手棋士としての成長を感じさせる一戦となった。

棋士と女流棋士の制度の壁

将棋界では、性別を問わない「棋士」と「女流棋士」が別々の制度で運用されており、これまで女性で棋士になった人物はいない。編入試験は、アマチュアや女流棋士が棋士資格を獲得するための制度で、試験官として選ばれた新人棋士5人から3勝を挙げると合格となる。

福間女流五冠は現在、清麗・女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花の五冠を保持するトップ女流棋士だが、2度目の挑戦となる今回の試験では苦戦を強いられている。次局は3月27日に生垣寛人四段(22)との対戦が予定されており、ここで勝利しなければ、女性初の棋士への夢は遠のく。

将棋界の歴史的挑戦に注目

福間女流五冠の挑戦は、将棋界におけるジェンダーの壁を打ち破る可能性を秘めており、多くのファンや関係者が注目している。過去には、女性棋士の実力向上が進み、制度の見直しも議論されてきたが、今回の試験結果はその行方を左右する重要な局面と言える。

残り3局の戦いでは、福間女流五冠が持つ経験と技術をいかに発揮できるかが焦点となる。将棋界が新たな一歩を踏み出すかどうか、今後の展開から目が離せない。