両陛下、福島訪問へ 13年前の訪問で地元語る「憤りが希望に変わった瞬間」
両陛下福島訪問 13年前の訪問で地元が語る希望の物語 (03.04.2026)

両陛下の福島訪問を前に 13年前の訪問で地元が語る「希望への転換点」

天皇・皇后両陛下が6日から福島県への訪問を開始される。これは両陛下が皇太子ご夫妻時代から継続してきた東日本大震災被災地への訪問の一環であり、被災者の生活に寄り添う姿勢を示すものだ。

原発事故後の子どもたちの遊び場として誕生

2013年9月、両陛下が訪問された福島県郡山市の大型室内遊び場「ペップキッズこおりやま」。この施設の運営団体理事長であり小児科医の菊池信太郎さん(55)が当時の思いを語った。

「原発事故の影響で、福島では子どもたちが思いっきり外で遊べない状況が続いていました」と菊池さんは振り返る。「地元企業の協力を得て2011年12月にこの施設をオープンさせることができました。年間30万人もの来場者がある中で、こうした遊び場は原発事故の影響がなくても、子どもたちにとって必要不可欠なものだと思うようになりました」

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宮内庁からの連絡と準備

菊池さんによれば、2013年秋に宮内庁から連絡があり、両陛下の視察が決まったという。「滞在時間は1時間半程度で、場内の視察は45分の予定でした。いくつもの視察先がある中で、それだけの時間を割いてもらえると聞き、運営の苦労が吹き飛ぶほどの喜びでした」と語る。

この施設は、運営スタッフの多くが被災者でありながら、「子どもたちのために」という共通の思いで協力し合って運営されてきた。菊池さんは「生半可な気持ちでは続けられない活動でしたから、両陛下の訪問は私たちの努力が報われたような気持ちでした」と当時の感動を語った。

気さくな両陛下との交流

視察当日、菊池さんが案内役を務めた両陛下は非常に気さくで、子どもたちの遊ぶ様子を温かく見守られたという。この訪問は、単なる儀礼的なものではなく、被災地の現実を直視し、復興への道筋を示す重要な機会となった。

菊池さんは「当初は原発事故への憤りや無力感もありましたが、両陛下の訪問を通じて、そのエネルギーが希望へと変わっていくのを感じました」と語り、皇室と被災地をつなぐ絆の重要性を強調した。

継続される被災地への思い

両陛下は皇太子ご夫妻時代から一貫して被災地訪問を続け、被災者の生活再建に心を寄せてこられた。今回の福島訪問も、その継続的な取り組みの一環として位置づけられる。

東日本大震災から13年が経過する中で、被災地では依然として多くの課題が残されている。両陛下の訪問は、単なる慰問を超え、復興の現状を確認し、今後の支援の在り方を考える貴重な機会となるだろう。

菊池さんは最後に「両陛下の訪問は、私たち被災者にとって忘れられない出来事でした。あの時の温かい眼差しが、今でも活動の原動力になっています」と語り、皇室と国民をつなぐ絆の深さを改めて感じさせる言葉で締めくくった。

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