都成竜馬七段が昇級を決める 杉本昌隆八段に勝利しB級2組へ
将棋の第84期名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終11回戦が3月3日、東京と大阪の将棋会館で一斉に行われ、都成竜馬七段(36)が杉本昌隆八段(57)に勝利しました。これにより、都成七段は今期C級1組での成績を9勝1敗とし、一つ上のB級2組への昇級を正式に決定しました。
激戦の末に昇級枠を獲得
大阪府高槻市の関西将棋会館で午前10時に開始された対局は、夜戦に入っても激しい戦いが続きました。他の対局の結果により、三つしかない昇級枠は次々に埋まっていきました。
- 午後8時3分:岡部怜央五段が勝利し、今期C級1組での成績を9勝1敗として、昇級と六段への昇段を決めました。
- 午後9時54分:西田拓也六段(34)も勝利し、今期C級1組での成績を9勝1敗として、昇級を確定させました。
残る昇級枠は一つとなり、本局の勝者のみが昇級できる状況となりました。
都成七段の勝利と振り返り
午後10時すぎ、84手目△8四飛と指した局面について、都成七段は「ちょっとマズイ局面になった気がしていました」と振り返りました。しかし、その後形勢は好転し、午後11時14分に112手で勝利を収めました。
感想戦後の勝利者インタビューで、都成七段は次のように語りました。「(負けても昇級できる可能性はあったものの)負けたら、おそらくダメだろうなと思っていました。(勝つのと負けるのとでは)天と地の差なので、重たい一局と思っていました」。さらに、「途中では負けという感触もあったので、幸運だったと思います」と、勝利への感慨を述べました。
杉本昌隆八段の反応と今後の展望
敗れた杉本昌隆八段は、都成七段の昇級に対して「おめでとう」と祝福の言葉を送りました。この対局に向けて杉本八段が書いたコラムも注目を集めており、棋士同士の敬意と競い合いの精神が感じられます。
都成七段は宮崎市出身で、谷川浩司九段などの影響を受けながら将棋の道を歩んできました。今回の昇級は、彼のキャリアにおける重要な節目となり、今後の活躍が期待されます。
順位戦は将棋界において重要な棋戦の一つであり、昇級をかけた戦いは常に熱い注目を集めています。今回の結果は、棋士たちの努力と戦略の結晶として、ファンに感動を与えました。



