第50期棋聖戦最終局、雨の箱根で決着の日が幕開け
一力遼棋聖と芝野虎丸十段が激闘を繰り広げる第50期棋聖戦七番勝負第7局の2日目が、3月26日午前9時、箱根・ホテル花月園で開始されました。1月のハワイ対局から始まり、約2か月にわたって続いてきた日本最高位をかけた頂上決戦も、ついにきょう決着の時を迎えます。
幻想的な雨の箱根で運命の対局が始まる
運命の日の朝、箱根は朝から冷たい雨が降り続き、ホテル周辺は幻想的な靄に包まれていました。午前8時52分、花月園4階の対局室に先に姿を現したのは芝野十段です。座布団の位置を少し直して着座すると、いつも通り碁盤を丁寧に拭きました。
一力棋聖はその1分後に対局室入り。すでにおなじみとなりつつあるスーツもシャツも黒で統一した「黒コーデ」での登場です。午前9時、立会人の山城宏九段の声掛けで一礼し、碁笥を手に取った両雄は、盤上に前日の戦いを再現していきます。
対照的な打ち方と本命視された封じ手
気持ちを乗せるようにピシッと音を立てて打つ一力棋聖に、音もたてずそっと石を置く芝野十段。両者の姿は対照的でした。山城九段が開封した芝野十段の封じ手は、黒97と手厚く中央の黒を補強する一手でした。検討室でも本命視されていた一手で、白からの策動の余地を消しています。
一力棋聖は予想していたのか、すぐに白98と下辺を押さえました。シリーズもいよいよ大詰めを迎え、日本囲碁界の頂点を決める最終章が雨の箱根で展開されています。



