大相撲春巡業「三島場所」が8年ぶりに開催 地元・熱海富士に熱い声援
大相撲の春巡業「三島場所」が2026年4月9日、静岡県三島市の市民体育館で行われました。三島市での巡業は実に8年ぶりの開催となり、市制施行85周年記念事業として実施されました。会場には「満員御礼」となる約3500人の観客が詰めかけ、迫力ある取組を楽しみました。
地元出身力士の活躍に会場が沸く
春巡業には、熱海市出身の熱海富士や三島市出身の栃幸大ら県内出身力士をはじめ、力士や行司、呼び出しら総勢185人が参加しました。公開稽古では、熱海富士が横綱・豊昇龍に胸を借りる場面があり、本名「武井朔太郎」を知るファンから「朔ちゃん」という声がかかり、会場は大きな拍手と声援に包まれました。
熱海富士は小学5年生のときに「わんぱく相撲三島場所」で優勝し、三島相撲クラブ会長だった故杉山信二さんにスカウトされました。中学卒業までクラブで稽古を重ね、強豪校の飛龍高校(沼津市)入学から半年間は、杉山会長が妻の美香さん(58)と営む「光玉母食堂 めし しんちゃん」に下宿。食堂名物の「デカ盛り」で大きな体をつくったエピソードも語られています。
地元との絆が深まる感動の一幕
この日の巡業には美香さんの息子の栃幸大も参加し、美香さんは2人の「息子」の地元凱旋に顔をほころばせました。熱海富士に「来場所は昇進するらしいね。おめでとう」と声をかけると、「ありがとうございます。頑張ります」と応じたといいます。
地方巡業ならではの子どもたちとの取組では、三島相撲クラブの浜野友聖さん(12)と宮代智尋さん(11)が熱海富士に挑戦。2人とも「むちゃくちゃ重くて強かった」と声を弾ませ、会場を和ませました。
熱海富士の今後の目標と決意
熱海富士は新小結として臨んだ3月場所を9勝6敗で勝ち越し、5月場所では関脇昇進が有力視されています。報道陣の取材に応じた熱海富士は「応援に応えられるようさらに精進したい」と語り、今後の目標については「僕にできるのは相撲を頑張るだけ。一番一番全力でやって結果がついてくればいい」と力強く話しました。
8年ぶりの「三島場所」は、地元との絆を再確認する機会となり、大相撲ファンだけでなく地域全体に熱い感動をもたらしました。熱海富士をはじめとする力士たちの活躍が、今後も地元静岡から全国へと広がることが期待されます。



