ミラノ・コルティナパラリンピック 川除大輝、最終種目でメダル逃し手袋たたきつける「かみ合わない」
パラリンピック川除大輝、最終種目でメダル逃し手袋たたきつける

ミラノ・コルティナパラリンピック最終日、川除大輝がメダル獲得ならず

ミラノ・コルティナパラリンピックは3月15日、最終日の競技として距離スキー男子20キロフリー(立位)が行われ、川除大輝選手(日立ソリューションズ)が44分11秒1で6位に終わった。新田佳浩選手(同)は20位、佐藤圭一選手(ジェイテクト)は21位、岩本啓吾選手(土屋ホーム)は24位と、日本のパラノルディック勢は今大会メダルゼロに終わり、7大会連続でメダル獲得の記録が途切れた。

雨と雪面の悪条件に苦しむ川除選手

この日は季節外れの雨が降り、気象条件が選手たちを大きく苦しめた。レースは約4キロのコースを5周する形式で、1周目は雪面が硬く順調に滑走できたが、2周目以降は雨と気温の上昇により雪面が軟らかくなり、スキー板の滑りが悪化した。川除選手は「2周目からは下りで離されるようになった」と振り返り、下りの速さを生かす戦略が崩れたことを明かした。

普段は温厚な性格で知られる川除選手だが、レース後には珍しく手袋を雪面にたたきつける様子が見られ、もどかしさと悔しさを露わにした。「体の調子以外で順位がだんだん落ちてくるというところが、悔しい」と語り、気象条件に翻弄された無念さを強調した。

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北京大会連覇の夢は途絶える

川除選手は北京パラリンピックでの金メダルに続く連覇を目標に今大会に臨んでいたが、10日のスプリント・クラシカルでは準決勝で敗退し、11日の10キロクラシカルでは4位に終わるなど、思うような結果が出せなかった。10キロレースでは高温による雪面の軟化に苦しんだ経験から、「いろいろかみ合わないな…」と本音を漏らしていた。

最終種目となる20キロフリーでも、厳しい条件の中で先頭集団と争うことはできたものの、メダル獲得には至らなかった。しかし、川除選手は前向きな姿勢を示し、「10キロではあの雪の中で4番。今日もきつい中で先頭集団で争えた。自信にはつながった」と述べ、今後の成長への決意を語った。

日本のパラノルディック勢の課題と展望

日本のパラノルディック勢(距離スキー、バイアスロン)は今大会でメダルを獲得できず、7大会連続のメダル途絶えという結果に終わった。これはチーム全体にとって大きな課題を突きつけるものとなった。

それでも川除選手は、悔しさをバネにさらに成長し、この舞台に戻ってくる決意を表明。今大会の経験を糧に、次回のパラリンピックに向けて強化を図る姿勢を見せている。日本のパラスポーツ界では、気象条件への適応や戦略の見直しが今後の重要なテーマとなるだろう。

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