【コルティナダンペッツォ(イタリア)=読売取材団】第14回冬季パラリンピックのミラノ・コルティナ大会は、第5日の3月10日、距離スキーのスプリント・クラシカル(立位)が行われ、男子の新田佳浩選手(日立ソリューションズ)が準決勝で敗退した。45歳で冬季パラリンピック最多となる8大会連続出場を果たしたベテラン選手だが、メダル獲得への期待が高まる中、悔しい結果に終わった。
準決勝で涙止まらず、新田選手の悔しさ
レース後、新田選手は涙が止まらない様子で、記者団に心情を語った。「申し訳ない気持ちでいっぱいです。選手として、もう少し頑張れたんじゃないかな…と強く思います」。得意の上り坂で差を詰めきれなかったことが敗因と分析し、無念さをにじませた。
予選は好調も、準決勝で壁に
新田選手は予選を全体5位で通過し、2大会ぶりのメダル獲得が期待されていた。しかし、準決勝では先頭グループとの距離を縮められず、決勝進出を逃した。レース中、上り坂でのスピードが十分に出せなかったことが響き、「詰めきれなかった」と悔しがった。
8大会連続出場の重みと次戦への意欲
新田選手は、冬季パラリンピック史上最多となる8大会連続出場を達成しており、その経験と実績はチームの柱となっている。今回の敗退にもかかわらず、次戦の10キロレースに向けて前向きな姿勢を示した。「まだまだチャンスはあります。気持ちを切り替えて、次のレースに全力を尽くします」と語り、再起を誓った。
チームメートも準決勝で敗退
同日のスプリント・クラシカルでは、男子の川除大輝選手(日立ソリューションズ)と女子の阿部友里香選手(同)も準決勝で敗退し、日本勢はメダル獲得ならず。チーム全体として厳しい一日となったが、各選手は今後のレースに向けて調整を続けている。
ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックは、3月8日から20日まで開催されており、日本代表は今後も距離スキーや他の競技でメダルを目指す。新田選手の次戦となる10キロレースは、大会後半に予定されており、ファンの注目が集まっている。



